›4 03, 2011
NPO法と寄付文化
Posted by shinra at
21:49 /
Category:
NPO
/
0 Comments
知床ナチュラリスト協会はNPO法人です。NPOとは民間の公的セクターとも言われていますが、行政などが対応しきれない公益的な事業や、民間事業者でも採算が合わなさそうなサービスを、会費や寄付などで支えながら持続していく活動に法人格を与えるものです。もう、NPO法ができて15年も経っているので当初の経緯を知っている人が少なくなりましたが、この法律は阪神淡路大震災を通して作られました。先日、そのNPO法を作った中心的な人物の息子夫婦が知床に遊びにきてくれました。shinraの若いガイドが「お父さんは何の仕事をしているのですか?」という質問をしたと聞いて、ご本人たちと大爆笑していました。「その人がいなければ、ウチの会社はなかったのだぞ!(笑)」という感じですが、しかし、こんな風に社会の中にNPO活動が「当たり前になっている状況」に少々感慨を覚えました。そして、そんな「当たり前」が充分ではないにしても被災地で機能している様子は隔世の感があります。一方で、今、NPOセクターがやり続けてきたことが試されています。
NPO法ができる前、阪神淡路大震災のときにも全国からボランティアが集まってきたり、被災者自身がボランティアを行うようになり、復旧や復興、まちづくりに大変活躍しました。しかし、当時は「ボランティア」を行うことに対して非常な抵抗がありました。僕が会社勤めをしていたときに震災が起きたのですが、会社を休んでボランティアに旅立った後輩は、会社の中で散々な言われようをしていたのを覚えています。また、大勢のボランティアをコーディネートするノウハウをどこも持っておらず、少なからず混乱が起きたのも事実でした。長期にわたるサポートをしていくに際して、報酬のない活動に限界が訪れることを多くの人が気がついたのですが、「ボランティア」のもつ「無償」という先入観から、事業化を行うことなどとんでもないことのように言われていました。
しかし、当時の活動家が国に働きかけNPO法が生まれました。これは画期的でした。先の被災地でのボランティアで私たちは多くの知見を得ていたのです。行政では対応できないことがたくさんあること、お金をかけなくてもできることがたくさんあること、賃金ではなく社会的な活動に関心を持っている人が大勢いること、議論している暇があったら手を動かした方が良い場面もたくさんあるということ、そして、最も大きいのはそういった活動を支えるための「寄付」などの文化を育てる必要があること、そんなことがNPO法に魂として込められようとしていました。当時、その中でやりきれなかったのが最後の「寄付」についてでした。
NPO法のモデルとしたアメリカなどの欧米諸国では、教会活動やキリスト教の教義などから「寄付」が日常的に行われていました。さまざまなファンドを作り、明確な使途でのお金が社会のあるセクターに集まっているのです。ちなみにRed Cross(赤十字)はそんな団体の一つ。つまりNPOの一つでした。
当時「これは、日本に根付くだろうか?」と思いました。
まず、僕たちは小さな活動や得体の知れない団体を信用していませんでした。名前の通った、誰でも知っている会社や大学に入ることが「ちゃんとしていること」として教わっていましたので、敢えて、小さな団体にお金を渡すことなど考えてもみなかったからです。さらに言葉は悪いですが「人に恵んでもらう」ということに、とても後ろめたくマイナスなイメージが染み込んでいました。NPOを立ち上げた当時も「絶対に寄付や助成などで運営はしない」ということを心に決めていたほどです。小さな団体の側にも一般の人から寄付をもらうことなど全く眼中になかった。皮肉なことですが、小さな組織を育てようとしたNPOが盛り上がる機運の中、環境で言えばWWFとか日本野鳥の会といったパワーNPOが相変わらず集金力を伸ばすという結果になりました。そんな中で、国によって寄付金の税控除が行われましたが、指定のNPOになるためには煩雑な資料作成などが必要でハードルが高く、寄付が広まるには至っていないまま現在に至っています。当時、政府は税金を控除する対象を考えることはしたくなかったのだと思います。今の財政難を考えると当然のことと思いますが、ここに来てその付けが回ってきたような気がしています。
つまり、震災の復旧の初動を担う活動団体は育ったものの、相変わらず彼らは自分のお金で現地に向かい、行政機関より先に飯炊きをし受け入れ態勢を整えています。shinraでも来週から岩手に出かけますが全て手弁当となります。こういうと「当たり前じゃないか。人が困っているのにお前は金のことを言うのか?」と言い出す人が必ずいます。気持ちとしてはわかるのですが、自分の車で東北に行くことを想像してみてください。フェリー代、高速道路代、ガソリン代で、知床から往復するだけで10万円は軽く飛んでいきます。いえ、それをまかなうことは良しとしても、今回のような息の長い支援が必要な状況で、最初の数ヶ月でお金が底をつきそこで活動を停めることで良いでしょうか?支援をしている現場で、住民から「灯油タンクが欲しい」と要望されたとき、数百円かもしれませんがちょっとしたお金は必要です。小さな活動だろうが、赤十字のような大きな活動だろうが、お金は必要なのです。そして、今回のような大規模な災害の場合、向こう5年ぐらいのお金が国として必要です。現地ではお金は生みません、こちらもタダで渡すだけですから、全く経済がない状態を何年も続くわけです。NPO法が生まれたときにこの戦略まできちんと盛り込んでいれば、今回はもっとスムースにボランティア活動の広がりがみられたことでしょう。
NPO法を作ったお父様のご子息も、大学の研究所で社会活動についてのサポートや研究を続けています。そんな彼が言っていたのは「今までのNPO活動の真価が問われていますね」ということです。学生運動から労働組合を経て粘り強く社会運動を続けてきたお父さんの業績を、彼はどのように見ているでしょう。元気村さんや、ピースウィンズジャパンさんが当たり前に活躍している姿は、あきらかにNPO法の成果ですが、やがてすぐに訪れるボランティア活動の財政難はNPO法がやり残した部分です。shinraではお世話になった岩手県田野畑村などの復旧復興に使えるような基金を関係団体とともに検討しています。そういった小さな基金がこれからたくさん生まれてくるでしょう。阪神淡路大震災でNPO法が生まれたように、今回の震災が「寄付文化」の黎明となるような気がしています。
≪続きを隠す
›6 21, 2010
理想の自然利用
Posted by shinra at
23:14 /
Category:
NPO
/
2 Comments
知床五湖の利用システム実証実験検討の一環で、委員の先生方をお連れして知床五湖をガイドしてきました。久しぶりに本格的にガイドしたなあ。しかも、日本の国立公園や自然保護の制度設計に携わってこられたような、そうそうたる方々を前に、僕がお話しできることなんて何もありません。ただ一つだけ、知床の森の深遠さをみんなで共有できればよいなあと思いました。それは達成できたかな??とても気持ちのよい雨上がりの知床五湖でした。
報道機関のカメラが入っていて、取材を頂きました。うまく話せたかどうか自信もないし、ON AIR前にきちんと自分の真意を自分のコトバで伝えたいなあと思いBLOGをしたためています。北海道ローカルの「イチオシ!(HTB)」です。放映日を伺うのを忘れてしまいました。
カメラマン兼記者の阿部さんも自然関係で言えば相当にコアな現場を体験してこられている方です。彼は何と南極観測隊のフィールドアシスタントのお仕事で南極大陸での数ヶ月ごとのテント生活を、観測隊の安全確保のために3年連続でなさっていたそうです。そんな彼の投げかけはとても心地よく核心を突いてきてくれました。
知床五湖の利用システムは以前にも書きましたが、平たく言うと新しくできた誰でも自由に利用できるバリアフリーの木道に対して、ガイド付の利用者のみに認められる従来の地上歩道との2つに利用エリアが分けられる環境省の「利用調整地区制度」導入のことです。実現すれば国内では2例目という新しい制度。新しい制度ゆえ、また地域によって自然の特質が違うゆえ、全国レベルの国の制度とするには随分と課題や問題の多い印象は否めません。国境もいらないと思っているぐらいの僕は、そもそも自然の中に行政の網をかけることに、当初猛烈に反対をしてきました。100歩譲って行政の網はかかっていても良いけど、自然の中は「自由」でしょ!という思いが今でも強くあります。そして「自由」を担保するのは自己責任であって、自分を律するために刻苦研鑽するのが自然と向き合うときの姿勢だというのが僕の考えです。
一方で、知床は観光地でもあります。「自然と向き合う」とまではいかない利用者の方がほとんどですから、そんな精神論みたいなことを言い続けていても意味がないと思っています。今までの自然保護は言ってみれば、精神論にすぎなかったというのも僕の考えです。その結果、今、山に若者はいません。山にいる中高年のみなさまも、若い頃は随分と無茶をしたはずですが、自然は知れば知るほど用心深くなりますから、それを後世に親切で語り続けているうちに、いつの間にか自然は近寄り難い、随分と敷居の高いものになってしまいました。僕は、これも以前にも書きましたが、自然破壊ももちろんですが、こういった「人々の中に自然が無くなっていくこと」にはとても脅威を感じています。
知床は優しくもあり厳しい自然です。取っ付きやすいですが、森にはヒグマ、海にはシャチというどうしようもなく強力なパワーを持つ野生生物が暮らし、命の「危険」と隣り合わせでもあります。その上、最近は遊歩道などの周辺は、倒木などがないようにと、枯れたり、大きくなりすぎた枝が自重で折れて「危険」がないようにと、営林署などが手入れをしています。「危険」といえばそりゃあ「危険」なことが自然の中にはたくさん転がっています。
僕は国家などがこの「危険」というものを担保に全ての制度設計をしていっている今の風潮に疑問を感じています。さまざまな会議では「人の命を取るのか、この制度案を受け入れるのか」といったたぐいの脅しを受けることも多くなっているような気がします。恐らく行政の担当者ご本人たちにとっては、脅しなんていうつもりは全くないのでしょうが、この理屈はテロリストの恐怖を煽るブッシュの論理にているなあと感じます。思考停止の論理。こんな議論に最近は少々嫌気がさしてきています。「危険」と隣り合わせで初めてその懐の深さや、神秘さが私たちの心を打つのだと思います。「危険」で当たり前じゃないか。そしてその危険回避を、行政が担保してやる必要なんて、本来はないのだと思います。しかしナンセンスなのですが、確かに、国立公園などの制度をひもといてみると、なるほど行政が何らかを担保していきたくなるのも、理解できなくはないのも現実です。今に、日本国民は森遊びも海遊びもできない人間になっちまうのが、私たちの自然を取り巻く法体系なのです。とってもトホホなんですよ。
僕は知床(北海道)以外はどこの森を歩いても心から楽しめません。それはヒグマがいないからです。クマがいない森はどんなに豊かであっても、どこか物足りない印象があるのです。シャチがいたり、冷たい真冬の海で命の危険を感じながらのサーフィンを心から愛しています。これはコトバではうまく言い表せませんが、知床を訪れた多くの方々が深く感動して下さることにも関係しているような気がします。みんな潜在的な恐怖を自然の魅力に結びつけている・・・。それを体験できる知床で、そのちょっとしたきっかけを作ってあげたいと、ガイド事業を15年前からはじめたのでした。僕がお客様にお伝えしたいのは「危険」を内包した自然のスピリット。しかし、行政の制度の中でインフラのように位置づけられていくに連れ、何だか誰のために「危険」回避をしているのかがわからなくなってきます。これは、僕のやりたかったこととは全く違います。まあ、そうは言っても地域で合意しながら進めている事業。もう僕も10年以上会議に出席してきましたが、いろいろあってもやってみることも大切だと思っています。協力は惜しみません。
阿部さんの最後の質問はとても印象的でした。
「知床五湖の利用はどのようなかたちが理想ですか?」
全ての人が自然の良さも怖さも理解して、自分の時間で、自由に楽しんでもらうこと
です。
ガイドが関わることによって、これに近づくことになるのでしょうか?現時点では疑問です。が、まあ、やってみるしかないっしょ。
≪続きを隠す
›4 13, 2010
社会運動はどうやって起こるのか
Posted by shinra at
12:33 /
Category:
NPO
/
3 Comments
激しく同感。僕は最初に裸で踊るタイプ(笑)。しかし、最初のフォロワーが真のリーダーなのだ。
http://www.ted.com/talks/lang/jpn/derek_sivers_how_to_start_a_movement.html
›7 01, 2006
シェフズテーブル
Posted by Tatsuya at
21:37 /
Category:
NPO
/

きのう、東村さんプロデュースの「シェフズテーブルイン札幌2006」にお邪魔した。
›6 24, 2006
Monkey Magic + The North Face
Posted by Tatsuya at
23:33 /
Category:
NPO
/
友人のコバちゃんが立ち上げた「Monkey Magic」。視覚障害者や弱視の人に、何とクライミングの楽しさを教えちゃおう!という楽しいNPOだ。屈強なクライマーだったコバちゃんは、僕が付き合い始めた頃からだんだん目が見えなくなる病に冒されていた(過去の記事)。一時期はかなりへこたれていたようだけれども、「目が見えても見えなくても、自然のすばらしさを知ってしまった以上、そのすばらしさを多くの人に知ってもらうという自分の使命は変わらない。」と昨年、このNPOを立ち上げ精力的に活動を続けている。
そんな中で、何とノースフェイス社とコラボし"MONKEY CLIMBING TEE"というTシャツが発売されることとなった。デザインも素材もすばらしいこのTシャツ。その上、視覚障害者の社会参加へのサポートもできるとあって、こりゃあ買いだ。
詳しくは→
「NPO法人モンキーマジック」ホームページ
›3 09, 2006
海鳥の死因は油ですね~
Posted by Tatsuya at
11:31 /
Category:
NPO
/
1 Comments
Shinraでも回収し検体に出していた猛禽類医学研究所の斉藤さんから、
「Shinraから届けられた鳥も含め多くの鳥の解剖を行ったが、海鳥の死因は油によるものとはっきり言ってよい。感染症の心配は先ずない。もちろん他の重大な危険があった場合は連絡するが、そうとう多くの鳥を見ているが『油だ』という印象を強く受けている。」との連絡をいただきました。
新聞報道でも取り上げられています。
→読売新聞
→北海道新聞
とりあえずは、健康被害については考えなくて良いようですね。先ずは、お客様をご案内した立場、ガイドを抱える立場としてはホッとしています。
しかし、ホッとしてもいられません。何より、不幸にも2000羽もの野鳥がムダに命を落としたわけですし、さまざまな情報が行き交い、少なからずそれに翻弄され、今後もお客様へのご連絡などの作業が待ち受けています。
フツフツと死因をバラ撒いた人(?)に腹が立つとともに、こういった不測の事態に直面したときのShinraの体制整備について改めて考え直させられる。
›3 07, 2006
海鳥:最新情報
Posted by Tatsuya at
09:50 /
Category:
NPO
/
2 Comments
どうやら鳥インフルエンザの可能性はないようですね~
→北海道新聞
›3 04, 2006
キレイな流氷
Posted by Tatsuya at
23:51 /
Category:
NPO
/
8 Comments
昨日も鳥の死がいの回収作業を行う。3人で回収にあたり、幌別川河口で25羽を回収した。そのうち2羽は状態が良い(…というか「鳥の形をとどめている」)ので、サハリン油田開発へのアクションを起こしている、釧路湿原野生生物保護センターの斉藤さんに、死体を送った。
今日も回収作業をやろうと思っていたが、昨日回収を担当したスタッフが体調不良を訴え、今日の回収は見送ることとした。鳥の回収とは関係のない体調不良だとは思うが、拾うごとに恐怖心がふつふつと沸いてくる。他のスタッフも「もし感染症だったら、どうすればよいのですか?」と不安を訴える。そうだよな…と、急遽、健康診断の手配をするが、考えてみたら回収した僕たちだけの問題ではない。やっぱり生き物が大量に死ぬということは、よほどのことなのだと思う。
Kisarの収録で常呂へ。多様な食堂、喫茶店のホスピタリティと演出、そしてカーリングが楽しい街だ。特にカーリングは旅行者にお薦め!是非サロマ湖に足をのばした方は、常呂町のカーリングセンターへ!1レーン1時間1¥1,500。道具レンタルに一人¥100ずつはらうだけで、もう気分はSimsonsだ。かなり楽しいスポーツだ。
「流氷ソーダ」を食べる。旅行者に人気の圧巻のクリームソーダ。アイスがたっぷり流氷の姿で乗っかり、ソーダの部分はアイスブルーで彩られていた。若い女性のお客さまでいっぱいのその喫茶店、「流氷ソーダ」は人気メニューであることがすぐにわかる。この美しさが流氷であって、いつまでもキレイであってほしいと思う。何か不安や危惧を持ってみるのが流氷ではない。さらに今年は明らかに汚れている流氷を何度も目にした。
≪続きを隠す
›3 02, 2006
海洋汚染?
Posted by Tatsuya at
22:12 /
Category:
NPO
/
3 Comments
流氷が来たときから気になっていた海鳥の死がい。予想以上に知床にたくさんの数が漂着している。
→北海道新聞
原因はまだわからない。Shinraとしてはあまり表向きにはしなかったが(あまりに相手が巨大すぎ)、3年ほど前からサハリン油田開発にいろいろとプレッシャーを与える活動をしてきた。政府系の銀行に融資の停止を求めたり、商社に質問状を送ったり…。その仲間は当然「油田から油が漏れたに違いない!」と言っている。別の人は「タンカーが座礁しているらしい」とも言うし、アムール河岸のケミカル工場が爆発を起こし大量のベンゼンが流れ出した…という事故もあった。
原因はわからないし、きっとロシアや中国は公表しないだろう。これらの国の環境配慮の欠如は目に余るものがある。サハリンのNGOからいただいたパワーポイントでは、油田から引くパイプラインのおかげで、ばっさばっさとタイガの森が伐られている様子や、無造作に河を横断するパイプがサケの遡上を妨げている写真が見られた。先住民族を中心にかなり強硬な反対運動があるらしいが、全くその情報は外部には明らかにされない。ロシアの国策だし、油田開発には日本の商社も多く関わっている。北海道としても経済波及効果を期待しているので、マイナスの情報はかなり操作されている感がある。
きっと、今回のことだって本当の原因究明なんてはじめから期待しない方がいい。
それよりも、死因が不明の鳥の死がいをキツネやワシやワタリガラスなど、別の危惧種が食べることによる2次被害の拡大が心配だ。原因がどうとか、誰がやるとかいっている場合ではない。ということで、Shinraでは今日の夕方、ガイドが終わったスタッフ達と鳥拾いをした。あいにく昨日から降り続く雪のせいで見つけにくいが、ワシなどが掘り起こして食べている痕を中心に拾っていった。まだまだたくさん有りそうだし、何せ海岸線は長い…。月曜日には環境省などが主体となり大々的な回収作戦が行われる。しかし、恐らくそれ以降も続けなければならないだろう。シーニックバイウェイの連携会議で急遽、長期戦に登録してくれるボランティアを募ることとした。
原因についてはShinraとしても独自に調べることにしている。油田云々は別にして、お客様を流氷に案内している責任として。
≪続きを隠す
›12 11, 2005
社会的企業
Posted by Tatsuya at
22:18 /
Category:
NPO
/
9 Comments
/
2 TrackBack
片付けをしていたらふと出てきた新聞に、僕の尊敬する経営者が出ていた。The Body Shopの創業者アニータ・ロディックだ。誠に生意気なことにShinraを立ち上げるとき、僕の心の中で目指した企業像が実は「The Body Shop」だった。
10年前Shinraは当初、有限会社での立ち上げを考えていた。事業計画の中に社会的な活動(=金にならない)事業を入れていたものだから相談相手からは、「何で商売を始めるのにわざわざ金にならない事業計画を立てるのよ。」とバカにされた。一方で今は「何でNPOがビジネスをやっているのよ。」と言われる。
その答えはいつも「ザ・ボディショップです。」だ。
しかし、イギリスのこの会社は地方では知らない人のほうが多いし、ましてや化粧品メーカーということもあり、ビジネスや経営の話をすることの多い男性同士では共通の言語になることはない。結局、一から説明することの方が多かった。
彼女の関心の中心は化粧品の品質向上もさることながら、人権問題、環境問題、フェアトレード、そして動物実験の反対などだ。ザ・ボディショップに行ったことがある人ならわかると思うが、化粧品と一緒にそういった社会問題へのコミットを呼びかけるチラシやポスターなどが店内に貼られている。ファッショナブルかつスマートに。そして、その企業スタイルや姿勢がそのまま全てのデザインや商品開発に反映されている。全てがそんな美意識から生まれている。そんな社会問題への姿勢をも内包したボディケア商品が、問題意識を持つ若い女性を中心に支持されているのだ。
僕は実家にいたころこの会社のショップに出会い「社会的企業」というものに興味を持つようになった。
「社会的企業」はヨーロッパを中心に深い歴史を有する。ザ・ボディショップほど過激ではないにしても、アメリカ的な経済圏にはない独特の美意識を有するという。(このことは『NPOが北海道を変えた。』編集工房NODE 編 インテリジェント・リンク 刊に寄稿しました。あ、印税が欲しくて言っているんじゃありませんよ(笑)。いくら売れても僕のところには1銭も入ってきません(涙)。)
こういった社会的な姿勢というのは労務管理にも活かされてくるだろう。家庭と仕事との距離、遊びと仕事との距離、社長と社員との距離…。スタッフも社会にコミットしていかなければやっていけない。そんな人が世の中にどんどん増えていく。その人と人との間で仕事が広がっていく…。Shinraもそんなサイクルの中に居続けることを大切にしたいと思う。
イヤ本当に僕の尊敬する経営者なので、是非読んでみてください!→朝日新聞『Be on Saturday』
≪続きを隠す
›9 18, 2005
四万十川
Posted by Tatsuya at
00:56 /
Category:
NPO
/
2 Comments
/
0 TrackBack
先日の台風で、四万十川はかなりの被害を受けているようです。(ニュースではあまり取り上げられていませんね。)
友人で四万十塾のトールさんから、サポート依頼のメールが来ました。トールさんはもともと神戸元気村の立ち上げスタッフ。今も、ツアーガイドをやりながら災害のたびに日本中に復興支援に出かけています。そのトールさんのお膝元での被害…。本当に大変そうです。そのまま転記しますので、みなさまご支援をお願いします。
いよいよ明日から、本格的にボランティアセンターが機能し出します。
水害直後から被災状況から余り変わっていない風景を残すような所、
『この地域は高齢者ばかりだからな~ぁ』の声がホントに心を打ちました。
【実施日時】 第1次 9月17日(土)~19日(月、敬老の日)
受付開始8:30
活動時間9時~4時
【集合場所】 大川観光 高知県四万十市鵜の江 釣りバカ日誌で撮影をした、鵜の
江沈下橋脇
大川観光
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E132.49.19.4N33.3.1.8&ZM=10
をご参照ください!!
2000?高知水害を体験した高知から、本日家電製品が届きました、軽トラック一杯に
積んで走ってきてくれました。
ホントにありがたいことです。
電化製品のほとんどが無い生活で御飯も炊けず。
毎日、お弁当をわざわざ買い物に出かけている方がとても多いのが現状ですから。
関東方面、関西方面、中部圏から続々と現地に向かいますと連絡を頂いております。
一人でも多くの方に参加して頂けたら、本当に早く復興していくことでしょう!!
近隣お方、莫大に交通費がかかる遠い遠い県外からも駆けつけてくれると連絡を頂き
ました。
特近郊の皆様、こんな状況の四万十へ是非足を運んで頂きたいと痛感致します。
ある地区では、被災直後から停電が2日間、断水が10日間続きようやく復旧の見通
しがついたようです。また災害ゴミの回収も他の地区よりペースが遅いらしく、本日
1週間ぶりに一部のゴミが回収されたようです。道路上や道路脇の側溝に溜まりに溜
まった砂泥は未だ手を付けられない状態です。高齢者の世帯も多く、水害にあった納
屋内の物ですら、人手不足で搬出出来ない方もいらっしゃいました。
畑一面に広がる流木やプラスチックゴミ、ビニールハウスに巻き付いてしまったゴミ
の塊。
それらをただ見つめる地元のおんちゃんら、『手が空いたときに、ゴトゴトやるしか
ないなぁ~』の一言が、、、、
ここ3日お家の片付けのお手伝いをさせてもらっていたおばあちゃんち。今日は別の
所に行っていて寄ってなかったから、夕方顔を見に行ったんだ。そしたら体の不自由
な息子さんしかいらっしゃらなくて訪ねると「畑に行ってるから暗くなるまで帰らな
い」とのこと。えっ・・・もう畑?!家の中は大丈夫なんだろか?!おばあちゃん・・
・しかも連日の片づけですごい疲れてるはずろ・・・。結局さ畑や田んぼをやってる
お家は休めないんだよね。家や納屋の始末はせないかんものの、作物は気になるもの
の、ホント日常生活に戻るまでどのくらいかかるんだろう・・・気が遠くなっちゃう
よね。そんなおばあちゃんもやっと今夜10日ぶりに、何とかかんとか片づき始めた
自分の家で眠れるんだって。薄暗くなってきた頃帰ってきたおばあちゃんが笑顔で話
してくれた。ゆっくり寝てやおばあちゃん。 愛
申し訳ございませんが、参加表明を頂けたら幸いです。
遠くから来られない皆様も、応援メッセージをお送りくださいね!!
早く、素敵な四万十川の流域の笑顔が、戻ってきますようにI Need a Miracle!!
_=_
く*/> 四万十川の辺りより トール
~~~~~~~~~~~((====/=========))~~~~~~~~~~~~~~~~~
四万十塾
〒 787-1227 高知県四万十市楠24
TEL&FAX0880-38-2045
http://www.40010.net
≪続きを隠す
›6 24, 2005
シレトコ先住民族エコツーリズム研究会
プレスリリース
世界自然遺産知床〜先住民族がエコツーリズムを開始します
記者説明会を開催します
日時:7月1日 17:00〜 場所:知床グランドホテル
SIPETRU/シレトコ先住民族エコツーリズム研究会は7月1日、世界自然遺産としての登録が目前となっている知床・斜里町で、アイヌ民族によるエコツーリズムの可能性を探るシンポジウムを開催します。アイヌ民族の伝統的な歌や踊りの紹介をはじめ、ハワイでの先住民族によるエコツーリズムへの取り組みなどをスライドを交え紹介するとともに、北海道大学院の小野有五教授とアイヌアートプロジェクト代表の結城幸司氏によるトークセッションも行います。
知床半島はIUCNの勧告を受け世界自然遺産に登録される見通しですが、IUCNの評価書の中には管理体制へのアイヌ民族の関与の必要性についても触れられています。SIPETRUでは5月、他のアイヌ民族のグループと共に環境省やIUCNなどに対して、知床世界遺産管理におけるアイヌ民族の関与の重要性を訴える意見書を提出しており、IUCNの評価書はそれらの意見書を反映したかたちとなりました。さらにSIPETRUの調査によると知床には「チャシ」と呼ばれる先住民族の遺跡が多数現存しており、樺太アイヌや北海道アイヌといったいくつかの民族が、それらを聖地のように語り継いでいることも明らかとなってきております。そんな中SIPETRUでは多くのアイヌ民族のグループと協力し合いながら、現代を生きる先住民族文化を、エコツーリズムを通して広く情報発信していきたいと考えています。 この取り組みは去る6月23日、環境省知床エコツーリズム推進協議会においても発表され、知床でのエコツーリズム推進にあたり先住民族の自然観や知恵を参考にしていくことが確認されております。
なお、翌2日はアイヌ民族で樺太アイヌの伝統的な楽器「トンコリ」の第一人者OKIによるライブコンサートが同じくゆめホール知床で開催されます。また、3日には札幌のアイヌ民族によるモデルエコツアーも実施され、世界遺産地域での先住民族の活動の機運を高めます。詳細は下記事務局までお問い合わせください。
1.取り組みに関するお問い合わせ(事務局)
SIPETRU/シレトコ先住民族エコツーリズム研究会
Shiretoko Indigenous People Eco Tourism Research Union
(“シペル”=アイヌ語で「大きい・川・道」)
北海道斜里郡斜里町ウトロ東284 NPO SHINRA内
SIPETRU事務局 藤崎・西原
TEL:01522−2−5522
FAX:01522−2−5524
http://www.shinra.or.jp/sipetru(7月1日公開予定)
sipetru@shinra.or.jp
2.世界遺産記念3日間連続イベント
「世界遺産と先住民族とスピリット」のご紹介
7月1日(金)
シンポジウム「シレトコのレラ(風)を聴く〜先住民族のエコツーリズム」
〜アイヌ民族自らてがける先住民族エコツーリズムをご紹介します
■場所:知床グランドホテル 大会議室「オホーツク」
■日時:2005年7月1日 20:00〜21:30
■ゲスト:
小野 有五(北海道大学教授)
石井ポンペ(社団法人北海道ウタリ協会札幌支部札幌ウポポ保存会副会長)
結城幸司(アイヌアートプロジェクト代表)
■内容:
・トンコリ・ムックリ演奏 (石井ポンペ)
・アイヌ民族の伝統的カヌー復元プロジェクト
〜ハワイでの取り組みのスライドショー
(アイヌアートプロジェクト結城氏)
・知床での先住民族ツーリズムの可能性トークセッション
(小野有五・結城氏)
■主催:NPO SHINRA・シレトコ先住民族エコツーリズム研究会(SIPETRU)
■協賛:日本経団連自然保護基金 東オホーツクシーニックバイウェイ連携会議
■後援:北海道開発局網走開発建設部
7月2日(土)
OKI TONKORI TOUR DUB AINU BAND
オキ/ニューアルバム“トンコリ”リリースツアー2005
〜樺太アイヌの伝統的な楽器「トンコリ」の第一人者でアイヌ民族の
OKIによるコンサート
■場所:斜里公民館 ゆめホール知床
■日時:2005年7月2日(土) 会場18:30 開演19:00
■料金:大人 前売り¥2,000/当日¥2,500
小中高生 前売り¥1,000/当日¥1,500
■主催:sastro
■企画制作:sastro, ChikarStudio
■共催:Radio Kisar, Tam Tam Lonloke
7月3日(日)
聖地巡礼〜アイヌ民族と歩くモニターツアー
〜先住民族の遺跡「チャシ」を中心にアイヌ民族のガイドと一緒に森歩き
■場所:シレトコの森 (集合場所:ウトロ温泉・酋長の家)
■日時:2005年7月3日(日) 9:00〜15:00
■料金:大 人 ¥2,000(モニター価格※)
子 供 ¥1,000(モニター価格※)
※先着10名様
※ご参加された皆様にはアンケート等にお答えいただきます
■主催:SIPETRU NPO SHINRA
■協賛:日本経団連自然保護基金
≪続きを隠す
›1 17, 2005
1.17
Posted by Tatsuya at
01:53 /
Category:
Community
,
NPO
,
Personal
/
0 Comments
/
0 TrackBack
僕の人生に影響を与えたニュースを挙げろと言われたら、ベルリンの壁の崩壊、阪神淡路大震災、そしてオウム事件と答える。中でも震災についてはいろいろなきっかけとなった。今、NPO系で活躍している人々の行動の発端の多くが、阪神淡路大震災だといっても過言ではない。1月17日…この日がきっかけになったという人とどれだけ出会ったことか。
僕はその日、会社の後輩を連れて北海道に出張に行くことになっていた。早朝の飛行機で羽田から発つ予定だったが、荷物が多いので田町のオフィスから浜松町までタクシーに乗っているときに、いつも持ち歩いていた携帯ラジオから第一報を聞いた。朝焼けのきれいなキリリと寒い朝だった。
地震なんて慣れっこだったから、少しばかり大きな揺れだったのだろうぐらいにしか考えていなかったが、羽田空港の待合コーナーに映し出されたニュース画像を見て、ただ事ではない状況に愕然とした。
一緒にいた後輩は大阪の出身で、出張の間じゅう、毎日心配そうにテレビのモニターに食い入っていた。僕はその出張では全ての意思決定をできる立場にいたが、彼に「すぐ帰れ」と言わなかったことを今でも後悔している。仕事をこなすことが至上命令だと信じて疑わなかったから…。幸い彼の実家は難を逃れたが、会社に戻ると神戸出身の直属の上司が、年老いたおばあさんを残して肉親のほとんどを地震で亡くしていた。
後輩に「帰れ」と言えなかった後ろめたさと身近な上司の不幸に触れ、僕は何かしらかの貢献をしたいと思った。しかし会社の中にいて、まだ入社2年目の僕が仕事を投げ打ってボランティアに出かけられるような雰囲気ではない。とてもそんなことは言い出せない。悶々と日々を過ごしている中でオウムの事件が発生した。僕はたまたま休みをとっており、カミさんもたまたま出勤時間が1時間遅かったので事件に巻き込まれることはなかった。しかし、組織に縛られて、内なる衝動に駆られての社会的にも意味あるであろう活動にさえ、身軽に飛び込んでいけない自分に大きな疑問を感じた。そして、それを躊躇しているとわけのわからないまま死んでしまうなんていう現実を突きつけられ、僕は会社を辞める決心をした。とにかく身軽になりたかった。
現在いろいろな活動をされている方で、僕と全く同じ動機の人に何度も出会った。一方で組織の中にとどまり闘い続けている人にも大勢出会った。10年前の1.17は表面的にも潜在的にも日本の社会的活動の大きな転機となった日だ。事実、NPO法も神戸でのさまざまな市民活動から生まれた。1.17で亡くなった方々の魂が確実に若き日本のNPO界の活動家の中には息づいている。
1.17は、今なお被災した人々の心に深い後遺症を残しているという。さまざまな情報に埋もれ、例えば健常と障碍の狭間で社会的な保障の狭間にいる人、複合的な経営難に苦しんでいる人、強引な都市計画に悩む地域住民の姿が多い。そういった社会的に問題になりにくい、きめ細かなサポートを必要としているコミュニティが現実としてある。
10年前ペーペーだった僕たちの世代…。今では、独立しそれなりの経済を回している人もいるだろう。会社に残り、それなりの権限を持った管理職へと育っている人も多い。"人として"の行動に重点を置くシステムチェンジの好機だと思う。10年目の1.17に寄せて。
≪続きを隠す
›9 28, 2004
東オホーツクシーニックバイウェイ連携会議
昨日、東オホーツクシーニックバイウェイ連携会議が知床周辺の7市町村で立ち上がった。これでようやく東オホーツク地域として正式にシーニックバイウェイにエントリーすることになる。いつもどちらかというと行政とけんかしている僕が、進んで行政の枠組みに入ることはないのだが、今回ばかりは全く逆だ。
シーニックバイウェイ制度は北海道開発局が全国に先駆けて北海道に導入を進める道路を軸とした市民活動・コミュニティビジネスの創出プログラムだ。しかも各活動団体の自発的な活動がはじめにありきなので、市民サイドからの働きかけがない限り行政は動き出さない。"そういう顔"をしている事業はたくさんあるが、このシーニックバイウェイに関してはウソがない。全てお膳立てができている事業なら、この連携会議ももっと早くに立ち上がっていただろう。
連携会議の立ち上げまでにはいろいろな苦労があった。
シーニックバイウェイに参加したところで、基本的に予算はつかない。しかし、とかく行政頼みに慣れている北海道の人たちは、すぐにお金のことを言う人が多い。お金が下りないことを知るとさっさと去っていく人も多く見かけた。
また、シーニックバイウェイの当事者になろうと思うと、非常に想像力を要する。"Sceanic"は「絵になる」みたいな意味、"Byway"は「わき道」という意味、そして制度自体はソフト事業だ。国道を中心としてきらりと光るまちづくりをサポートするものだが、「一体、何をやったらいいのかわからない…。」という人が多いのだ。花を植えることから、エコツアーの開催まで、まちづくりに関する取り組みは枚挙に暇がない。個人的には何だって良いと思うが、自分のやっていることを改めてまちづくりなのかどうかなんて意識することは普通ない。逆にそんな取り組みを引き出すこともまちづくりの一つなので、シーニックバイウェイの意義は大きい。
加えて、「この制度ははっきり言って"ノリ"だ。」というのは、僕がお世話になっているウトロのオピニオン主婦談。「何だかよくわからんけど、オラのやってることもシーニックだべさ。」と軽いフットワークで、しかも頼まなくても自分から乗り込んでいく人に向いている制度だ。「道」を軸とするために自ずとネットワークを意識せざるを得ない。自分だけ良い思いをしようと、全てを抱え込む従来型のビジネスモデルは必然的に排除される。低成長時代のパラダイムとなるであろうネットワーク型の事業と迅速な意思決定を鍛えるには良い場だと思う。
っと僕が書くと何だか敷居が高く感じられてしまう。最近、みんなから指摘されているが、「藤崎は難しいことを言う!」というのが最近の僕の悩みだ。あまり難しく考えずに、東オホーツクの皆さんお気軽にご連絡ください。
東オホーツクシーニックバイウェイ連携会議
代表 高谷弘志
副代表 藤崎達也 fuji@shinra.or.jp
-事務局-
女満別町役場内
産業振興課商工観光室長 山本勝栄
� 01527−4−2111内線302番
fax01527−4−3643
≪続きを隠す
›9 03, 2004
ネットカフェでつれづれに…
RadioKisarの打ち合わせで1泊の帰京。EOLの上岡さん、スタマックの永田さんさん、ZEPP東京の藤井さんをはじめウェブデザイナーのagちゃん、プランナーの森末さん、HAJの佐藤さんと、普通じゃ考えられない豪華な顔ぶれでの会議。でもエコ、自然、環境…というテーマで非営利なビジネスが、クールになってきたんだなあと実感。まだまだ、これからだろうけど、こういう場所に居合わせようと思ったら、それ以前の地道な積み重ねが大切だ。企業においても行政においても、「持続可能な経済」の時代に好スタートを切りたければ、こういったオルタナティブにどれだけコミットしてきたかが重要になってくるだろう。
実家に帰ると、母がちょうど旅行から帰ってきたところだった。富山県八尾町の「おわら風の盆」を見学してきたという。
「いや〜一度見てみたいと思っていたのよね〜」
「それにしても、あれねえ、本来静かな祭りなのに、あんなに観光客が押し寄せたら、あの祭り本来の良さが失われるわね〜。いや〜人が多すぎだわ。」って、アンタもその混雑を作っている張本人でしょ。
ホームページによると八尾町のこのお祭りは、元来地元の静かな祭りだったそうだ。それがTVなどで紹介されるようになってから火がつき、今では小さな町に1日で23万人の人が訪れるようになったという。それでも地元では昔ながらのしきたりで祭りを進めていて、見学者にとっては決して快適な状態ではなかったという。祭りは本来地元の人たちのものだからそれでいいのだが、観光客の中には「もっと見学しやすくしてくれ。」という声も多いという。
こういう状況にはセーフガードが必要だ。八尾町はどのようなセーフガードを敷いているのか分からないが、パンフレットなどを見ると基金を作ったり協賛企業を募ったりと、入れ込みが増える分、地元への還元を上手にやっている印象を受けた。もちろん賛否両論あるだろうが。一方、母は帰りに白川郷も寄ってきたというが(それにしてもすごい行程…)、白川郷のほうは世界遺産といいながら、痛々しい「むき出し」の印象を受けたという。
Shinraも民間のセーフガードということを意識してきたがNPO的な領域はまだまだ広い。ちなみに、RadioKisarの目指すところは知床の"リブランディング"。次の世代に向け、本来の知床を感じてもらうための音楽をはじめとした文化的なアプローチだ。他の課題にもいろいろなアプローチを仕掛けるさまざまなNPOが増えてくるといいなあと思う今日この頃。
おっこんな時間。そろそろ空港に行くか…。
≪続きを隠す
›9 01, 2004
独裁VSオープンソース
Posted by Tatsuya at
12:29 /
Category:
Community
,
NPO
/
0 Comments
/
0 TrackBack
パソコンの入れ替えを機会に、セキュリティに不安のあるIE系から、ブラウザーをMozilla、メーラーをBecky!のオープンソース系アプリケーションに切り替える。
ITのことについて詳しくは知らないが、IT業界のこうしたオープンソース勢力と独裁者マイクロソフトの戦いは、市民や消費者が本当の意味で力を持つこれからの社会を占うとても大切な論点だ。
マイクロソフトVSオープンソース勢力の戦いは、全てのリスクを不透明にし重大な欠陥をユーザーに押し付けるマイクロソフトと、オープンソース(=「開発過程の共有」とでも言おうか)で、自立したユーザー同士が相互に情報交換をしあいながら危険を回避、あるいは自己責任のもとリスクをコミュニティ全体で分散するという、いわば"市民社会"の成熟とのせめぎあいでもある。
マイクロソフトのような独裁を気にしない人は手元のPC がどんどん侵されるか、マイクロソフトの尻拭いを続けることとなる。一方で、独裁を許さない人は、さまざまな技術レベルながらも、それぞれの得意分野を持ちよって、常に全てを自分たちの管理可能な状態にしておくために試行錯誤を続けなければならない。どちらにしてもそれなりの覚悟が必要だが、少なくとも独裁が良い結果を生むことは決してない。こういった構図は世の中にたくさん転がっていると思うが、それを意識するかしないか…それが問題だ。
ウィルスの脅威も、テロも、全て自らが導き出した結果だ。だから「自作自演」だなんて言われる。オープンソースにすること…それによって解決される問題は多い。
OSも思い切ってLinuxにしたいと思っている今日この頃…。でも、全くコンピューターのことがわからない僕が、ネット上にあるオープンソースな情報を集め続けるのってけっこう大変。オープンソースコミュニティと消費者をつなぐ中間ビジネスが生まれるとユーザー的には助かるんだけどなあ…。
≪続きを隠す
›6 24, 2004
枠組:[wakugumi]
Posted by Tatsuya at
00:23 /
Category:
NPO
/
0 Comments
/
0 TrackBack
行政の人たちがよく使う言葉で、僕が最も理解できなかった言葉がこの「枠組」だ。
昨日、Webデザイナーのagちゃんとオホーツクのシーニックバイウェイ連絡協議会の立ち上げ準備会議に出席。さまざまな立場の人が30人以上集まる大掛かりな会議になっていた。その会議で、行政関係者の間からこんな意見が出た「こんな曖昧な枠組じゃあ、何をやっていいんだかわからない。」というものた。呼びかけ人代表の女満別町の山本さんも行政マンなのだが、「これが行政で何かやるときの最初の壁です…」とこぼしていた。
僕とagちゃんとはEOLのメーリングリストで紹介され仕事をしているほどで、カタチの定まっていない“緩やかなネットワーク”というものに慣れている。会議中も「みんな何を言っているんだろうね?」と、agちゃんとしばらくヒソヒソやっていたが、これって民間と行政の仕事の進めかたの根本的な違いのような気がした。「先ずカタチを決めなきゃ何もできない…」という手順は、民間企業ではありえない順番だ。
民間…というか、ビジネスは「リスクテイク=どれだけリスクを背負うか」が基本だ。そこに価値が生まれるというのが商売のセオリーでもある。一方で「リスクの最小化」というのも作業的なセオリーであり、さらに、マーケティングの最適ミックスを考えるから、さまざまな方向性から先ずは良い物も悪いものもネタを揃えていくという作業に時間をかける。同時にマーケットを見つけ出し、投資回収に確信を持った時点で事業化…というプロセスだから、、組織を作ったり、建物を作ったりというのは後まわしの作業だ。従って、公共事業のように、何かハコやカタチを作ってしまったけど、思ったほど効果が上がらない…という事態にはあまり陥らない。
しかし、行政は違うようだ。最終的な姿=枠組を先に作り、中味どころかその「枠組」をどのように経営していくかといったことさえ後で考えていく様子だ。
僕は今までこの行政と民間の作業プロセスの大きな違いに気がついていなかったから、いつも論議の入り口に違和感を持っていた。
でも気がついてしまった。
そうかそうか!合わせること自体が不可能なんだ!
前向きな会合の中で、行政の方々の組織論に終始する雰囲気を見ていて、このことにやっと気がついたのだ。そうしたら、ちょっぴり気持ちが楽になった。
≪続きを隠す
›6 20, 2004
ライトダウン
Posted by Tatsuya at
23:01 /
Category:
NPO
/
0 Comments
/
0 TrackBack
今日、夜の8時から9時までウトロのまちのライトダウンを呼びかけた。
部屋数が200室もある知床グランドホテルは、ライトを消すのも家庭でスイッチをポチッと押すようにはいかず、施設管理の係の人が汗をかいて走りまわって、はじめてできるものだった。ホテルの従業員ひとりひとりが一生懸命やる姿に、とても感動した。
季風クラブでもライトダウンを行ったが、日常的にキャンドルで食事をしたり…といった演出をしていることもあり、とてもスマート。スライドショーでもお互い普段やっていることもあり、無理なく開催できた。
知床グランドホテルぐらいのマンモスホテルになるとライトダウンだけで平均して60~70kwの発電量が減ったそうだ。そして、ビックリするほど周辺が暗くなり、星の出ている夜ならかなり見えただろう。お客さまも館内放送をしただけで、全館の3分の1の部屋でライトダウンに協力してくれた。1夜といわず、観光トップシーズンは毎日でもできたらなあと思う。
明日は、AM2:00起きでAirDoの機内誌の撮影のお付き合いだ。寝よっと。
≪続きを隠す
›6 19, 2004
100万人のキャンドルナイト
Posted by Tatsuya at
17:34 /
Category:
NPO
/
0 Comments
/
0 TrackBack
Shinraでは「100万人のキャンドルナイト」イベントに賛同し、明日6月20日夜8:00からの1時間、ウトロのホテル街のライトダウンイベントを開催します。省電力による地球規模のCO2削減に思いを馳せながら、夜中まで煌煌と灯りのともった現代のライフスタイルを、この知床でちょっと振りかえるきっかけになればと思います。また、ウトロは知床にありながら思いのほかホテルなどの光が多く、実は星があんまり見えないのです。そのホテルのお客さまがご協力いただくことによって、知床本来の“夜の暗さ”が蘇るでしょうか。緯度の高い北海道の夏至の時期は、8:00でもまだ明るいかもしれませんが、キャンドルの火を眺めながらスローな夜をお楽しみください。
−協賛予定ホテル−
■知床グランドホテル北こぶし ‐マンモスホテルの看板が消えちゃう!?
■季風クラブ知床 ‐実は普段からキャンドルでの食事を演出することもあるそうです。Shinra滞在型ツアーの定宿!
石川県七尾の老舗ろうそくやさん「高澤ろうそく」からキャンドルと和ろうそくを取り寄せました。和ろうそくの光はとても素敵なのですが、その光のもとShinraスタッフによるスライドショーを予定しております
›3 03, 2004
Posted by Tatsuya at
16:34 /
Category:
Business
,
Community
,
Eco-Eco
,
Education
,
Moblog
,
NPO
,
Nature
,
Organic
,
Personal
,
Public
,
Radio Kisar
,
Scenic Byway
,
Sipetru
,
Slow Life
,
World Heritage
/
0 Comments
/
0 TrackBack

›2 25, 2004
Posted by Tatsuya at
07:10 /
Category:
Business
,
Community
,
Eco-Eco
,
Education
,
Moblog
,
NPO
,
Nature
,
Organic
,
Personal
,
Public
,
Radio Kisar
,
Scenic Byway
,
Sipetru
,
Slow Life
,
World Heritage
/
2 Comments
/
1 TrackBack

›2 21, 2004
Posted by Tatsuya at
11:50 /
Category:
Business
,
Community
,
Eco-Eco
,
Education
,
Moblog
,
NPO
,
Nature
,
Organic
,
Personal
,
Public
,
Radio Kisar
,
Scenic Byway
,
Sipetru
,
Slow Life
,
World Heritage
/
0 Comments
/
2 TrackBack

›2 20, 2004
Posted by Tatsuya at
16:41 /
Category:
Business
,
Community
,
Eco-Eco
,
Education
,
Moblog
,
NPO
,
Nature
,
Organic
,
Personal
,
Public
,
Radio Kisar
,
Scenic Byway
,
Sipetru
,
Slow Life
,
World Heritage
/
0 Comments
/
0 TrackBack

Posted by Tatsuya at
14:53 /
Category:
Business
,
Community
,
Eco-Eco
,
Education
,
Moblog
,
NPO
,
Nature
,
Organic
,
Personal
,
Public
,
Radio Kisar
,
Scenic Byway
,
Sipetru
,
Slow Life
,
World Heritage
/
2 Comments
/
0 TrackBack

Posted by Tatsuya at
12:17 /
Category:
Business
,
Community
,
Eco-Eco
,
Education
,
Moblog
,
NPO
,
Nature
,
Organic
,
Personal
,
Public
,
Radio Kisar
,
Scenic Byway
,
Sipetru
,
Slow Life
,
World Heritage
/
0 Comments
/
0 TrackBack

›2 18, 2004
Posted by Tatsuya at
15:15 /
Category:
Business
,
Community
,
Eco-Eco
,
Education
,
Moblog
,
NPO
,
Nature
,
Organic
,
Personal
,
Public
,
Radio Kisar
,
Scenic Byway
,
Sipetru
,
Slow Life
,
World Heritage
/
0 Comments
/
0 TrackBack

›2 17, 2004
Posted by Tatsuya at
08:33 /
Category:
Business
,
Community
,
Eco-Eco
,
Education
,
Moblog
,
NPO
,
Nature
,
Organic
,
Personal
,
Public
,
Radio Kisar
,
Scenic Byway
,
Sipetru
,
Slow Life
,
World Heritage
/
1 Comments
/
0 TrackBack

›2 16, 2004
Posted by Tatsuya at
22:42 /
Category:
Business
,
Community
,
Eco-Eco
,
Education
,
Moblog
,
NPO
,
Nature
,
Organic
,
Personal
,
Public
,
Radio Kisar
,
Scenic Byway
,
Sipetru
,
Slow Life
,
World Heritage
/
0 Comments
/
0 TrackBack

›2 15, 2004
Posted by Tatsuya at
18:05 /
Category:
Business
,
Community
,
Eco-Eco
,
Education
,
Moblog
,
NPO
,
Nature
,
Organic
,
Personal
,
Public
,
Radio Kisar
,
Scenic Byway
,
Sipetru
,
Slow Life
,
World Heritage
/
0 Comments
/
0 TrackBack

›1 31, 2004
ホンジュラスで学校
Posted by Tatsuya at
21:58 /
Category:
NPO
/
0 Comments
/
0 TrackBack
「アウソス」というNPOから下記のようなメールがきました。
直接お付き合いがあるNPOではないので、興味がある方は直接お問い合わせ下さい。
> アウソスは中南米最貧国の1つホンジュラスの住民の自立を支援する団体です。
> (特定非営利活動法人の認可を現在申請中)(2003年12月25日申請)
> 団体名の「アウソス」とはホンジュラスの言語であるスペイン語で「自立」を意味す
> る単語の略語です。
> ホンジュラスにて、小学校建設や水道・トイレ設置、マングローブ植林などの活動を
> 行います。
>
> アウソスの名称のとおり、私たちの団体も経済的な自立を目指していきます。 団体
> 運営を会費収入や助成金、寄付金等だけに頼らないで、団体が自ら事業を行いその収
> 益によって活動を進めていきます。その事業として古着の国際リサイクル活動を行い
> ます。
> 日本で古着を集荷しホンジュラスでバザーを行い、その収益によって上記の活動を進
> めていきます。
>
> 今回は以下の要領で古着集荷を行います。
> ******************************
> 2004春アウソス古着集荷キャンペーン
> 集荷期間:3月15日〜4月末(これ以外の期間は受け取れません)
> 送った頂きたいもの:春夏秋物衣類(冬物は受け取れません)
> 送り先:073-0046 北海道滝川市扇町2丁目22番25号 アウソス古着係
> 問い合わせ:0125−22−7877 090-6875-5363 nihon@ausos.org
> ホームページ:http://www.ausos.org
> ******************************
›1 16, 2004
市民・個人・コミュニティ
Posted by Tatsuya at
00:44 /
Category:
NPO
/
1 Comments
/
0 TrackBack
ジジの入院以来、かたづけられていなかった新聞記事。「二大政党化は幸せか」というテーマで、ニセコ町長の逢坂さんの言葉。<朝日新聞:抜粋>
「(自民・民主両党は)国家全体をどうするかという論議をしていないから、地方のありようについて提示できない。これからは国の専管事項の課題と、地方政治における課題とを併せのんだ、国全体を貫く政党が生まれないとだめだ。
その政党は、官とか会社、組合といった組織でなく、国民とか市民とか個をベースにすることになるのではないか。自民党と民主党のどちらが先に気がついて、地域の声を聞いて総合的な党に組み直すか。そこが分かれ目になるだろう。」
以前、あるパーティーで逢坂さんとご一緒したことがある。彼が言っていたことで印象的な言葉が「有機的な摩擦」という言葉だ。コミュニティの中に「有機的な摩擦」を奨励し、結果的に個々の社会参加を活性化させていく。硬直的な組織と組織との関わりを超え、個の有機的なパワーと、それらが縦横無尽にネットワークする小さなコミュニティに、彼は価値を置いている。
僕も「小さな政府」…これが理想だと思うのだが、北海道はこのことから最も遠く離れた体質を持つ大地だ。
≪続きを隠す
›12 26, 2003
自然保護保全運動の世代交代と人材不足
先日、エコロジーオンラインの代表上岡さんに会った。環境NPO系で彼ほどセンスがありスマートな人に会ったことがない。同世代の彼は栃木県の佐野市で暮らし、時折東京に出てきて打ち合わせをこなすという、僕と近いライフスタイルにまず共感を覚え、さらに同世代でありながらひょうひょうと多くの難題に取り組んでいる姿に刺激を受けた。
以前「究極の自然観と対処療法」という僕のBlog で、自然保護保全運動の世代交代と人材不足ということを書いたが、最近特にこのことを感じる。書き始めると愚痴になりそうなので控えるが、世代間のディスカッションはいつの時代にも存在する。とことん議論を戦わせていくことが「交代」への一番の近道だ。それにしてもそのストレスのどれほど多い事か…。
上岡さんのエコロジーオンラインはYahoo!のクールサイトマークが付くほどの素晴らしい情報量とデザインで、参加されている方の顔ぶれも実に多彩だ。活動には幅と奥行きがあり、自然環境という森羅万象のさまざまな関係性から成り立つ問題に立ち向かうには、完璧と思えるほどのネットワークを築いている。同世代なのに「すごいな〜」と感心してしまう。
彼はメーリングリストで世界中の人とコミュニケートしている。メーリングリストだけでなくきちんと会って話をすることも大切にしている。また、行政の縦割り、それにぶら下がる民間の縦割りを、縦横無尽に飛び回っている。そんな"オンオフのバランス感"…それが僕たちの世代の特徴であり強みのような気がする。
≪続きを隠す
›11 07, 2003
世界遺産パブリックコメント
Posted by Tatsuya at
21:41 /
Category:
NPO
/
0 Comments
/
0 TrackBack
知床世界遺産候補地の「管理計画(案)」のパブリックコメントを、環境省が募集しています。
http://www.sizenken.biodic.go.jp/park/
プラン作りに僕も参加しましたが、時間の無いなか地域で作っているメーリングリストがとても役に立ちました。㈰「市民活動」の概念と㈪エリア外周辺の関りについて盛りこむことができ、先ずは良かったと思っています。特に「エリア」の問題は、広げ始めると延々と「周辺」が広がってしまうので、従来行政サイドはとても嫌っていたのですが、きちんと明記されており、さりげないですがよくできた管理計画だと思っています。逆に、延々と広がらないためにも「周辺」の管理方針の追加が必要ですが…。
また、個人的には北海道での世界遺産ということもあり、アイヌ民族の標記については、もっとスペースを割くべきだと先日の会議で発言してきました。ウタリの関係者が入っていないことへの疑問も併せて…。ここで書かれているような過去のものとしてではなく、北海道の自然を大切にしていく世界遺産の管理計画らしく、アイヌ民族のスピリットをもっと吹きこみたいものです。会議ではキリキリと重箱の隅をつつくような作業でしたが、僕のパブリックコメントではこのアイヌ民族のことについて問題提起・提言しようと思います。どなたか、アドバイスをください。
他にも、細かな問題はたくさんあります。是非、パブリックコメントで意見を出してください!
≪続きを隠す
›10 01, 2003
行政とのパートナーシップ
Posted by Tatsuya at
01:38 /
Category:
NPO
/
0 Comments
/
0 TrackBack
夏のトップシーズンが終わると、いろいろな会議が始まる。しかも「何でこんなに集中すんの?」っていうぐらい、殺人的な会議スケジュールだ。
昨日は世界遺産関係の会議、今日は中標津でお昼をはさんでの環境省の会議、3:30に終わって4:00からウトロでまちづくりの会議(物理的に遅刻)、夕飯も食べられずに6:30から再びメンバーを代えての同じくまちづくりの会議。夕方の会議には、世界遺産や国立公園もからむので環境省も出席してもらう。何だか昨日から同じような顔ぶれを眺めながらの会議づけ…。は〜終わった〜と思っていたら、いろいろな調整をするのに、10:00からまた会議…さすがに最後の会議では「ビ、ビールを…」とたまらずリクエストをしてしまった。。
会議では何も決まらない。何も決まらないのだが、何かを決めていく上でのステップとして重要な“儀式”でもある。だから細かなところまで気を許せないし、とても疲れる。でも、以前は気にもかけてくれなかったウトロのまち作りの会議なんかに、環境省が出席してくれたり、国交省が出席してくれたり、こういった信頼関係ができてきたのは本当に嬉しい。そして、こちらも言いたいことを言うし、行政サイドもそれを苦情処理のように扱うのではなくきちんと受けとめ、さらに具体的な落としどころを考える。何というか対等な、そして僕たち民間サイドからすればごくごく普通のコミュニケーション。この状態を作るまで、どれだけ苦労したことか…
明日は時間が少し空きそうだ。でも、会議でまいた種がきちんと芽を出すように手入れをしなければ…。オフシーズンは、世界遺産になるまで、しばらくはこんな日々が続きそうだ。
≪続きを隠す
›9 25, 2003
障害って?
Posted by Tatsuya at
11:17 /
Category:
NPO
/
0 Comments
/
0 TrackBack
友人で、アドベンチャーバケーションネットワークの共同経営者であるコバちゃんからメールが届いた。彼とは、ネイチャーツアー黎明期から共にがんばってきて、僕にとってはかけがえのない友達の一人だ。コバちゃんは後天的に目が見えなくなっていく、現在では治療不可能な障害をもっている。一緒に仕事を始めたときと比べ、ずいぶんと病状は進行しているようだ。でも彼は悩みながらも彼がこの世に授けられた、「自然の素晴らしさを多くの人に伝える」というミッションを障害者のコミュニティへも向けている。大好きなクライミングも続けている。そんな彼のコロラドへの旅の報告は多くの示唆に富む。
Shinraの共同経営者の岩山は、札幌で重度の障害者の自立支援のNGOで働いていた経験がある。今でも「いやちょっと無理じゃあ…」なんて僕なら正直腰が引けちゃいそうな重度の障害者でも、平気でツアーを引きうけている(笑)。彼曰く、
「障害の度合に応じてサポートの数を増やせばいいだけ」…
このことばは社会全体にも通じるような気がする。
≪続きを隠す
›9 22, 2003
メディアの裏側にあるもの
Posted by Tatsuya at
12:37 /
Category:
Education
,
NPO
/
0 Comments
/
0 TrackBack
今日からNHKの取材を受けている。世界遺産に絡んだ話で、今日は僕達のツアーの様子の撮影やインタビューなどを受けた。特にテレビは膨大な取材の時間のわりに、実際に使うのは本当にごく一部だ。以前勤めていた会社で商品VTRの製作などに携わっていたときに聞いた話だが、テレビでは伝えたいことの10%も伝われば良い方だそうだ。でも、その僅かな部分にどれだけ自分たちの思いをエッセンスとして注ぎこむかに全神経を集中するので、メディアの対応はいつもへとへとだ。そういう点では、こういったインターネットでのパーソナル・パブリッシングは作業量は多いけれど、伝えたいことのほんとに細かなニュアンスまで伝えることができるのでとても有効だ。特に、世界遺産のような政治的な話題になったとき、「自分の言葉」で語ることができるメディアを持つことは、とても大切なことだと思う。そんな『インターネットと市民』について僕のお友達の浜田忠久さん・小野田美都江さんが本を出した。
まだ読んでいないのでこのテーマについてコメントすることは気が引けるが、浜田さんたちが書いていることは、もう読まずともシェアしているつもりだ。(違っていたらゴメンナサイ!今度ちゃんと買います)。マスメディアで流される情報について、多くの人が何の疑いもなく受け入れている。それは世界中どこでも同じ状況なのだろうし、メディアも視聴者が理解しやすいようなプレゼンテーションのノウハウを積み上げ、そして技術も進歩させている。僕はそれ自体は悪いことではないと思う。だけれども、情報を受ける側にどれだけ“メディアの裏側にあるもの”を想像する力を持っているかについてはいささか不安がある。
インターネットは確実にそれを補完する能力を持っている。先のイラク戦争でも、僕はCNNを見ながらアルジャジーラのホームページを見、現地から送られてくるおびただしい数のメールを読んだ。どれが正しくてどれが間違っているかなんて僕には関係ない。どちらの見方でもない「僕」がその情報を、どのように咀嚼し、どのように行動するかが大切なのだ。
でも、「マス(大量の)メディア」というだけあって、圧倒的な情報の洪水は人々を動かす大きな力になる。僕達は“繰り返し”やインパクトの強い“演出”に弱いから、いつの間にかマスメディアに躍らされる。そのとき、自分がどれだけ自立しているかを試されるのだ。しっかりと自立した個人が、真の意味で民主的な社会の中で生きていられれば、インターネットの真価が試されるのだろうが、現代においてはちょっと厳しいなという印象を受けている。日本においても、メディアリテラシーの考え方にもとづいた教育が根付くことがたいせつだ。その先駆をNPOで進めているのが浜田さんたちだ。Respect!
浜田さんたちも一度知床に遊びに来てくれたことがあった。虫嫌いの小野田さんが「雪虫」に興味を持ってくれたのが面白かった。知床もそろそろ雪虫が舞う季節。久しぶりに、NPOの先駆達とゆっくり語り合いたい。
≪続きを隠す
›9 13, 2003
エコツーリズムの課題
今年の春に講師に招かれた青森県鰺ヶ沢町でのレポートの公開です(Word/38k)。現地の方々が案内するエコツアーに参加し久々にお客様の立場でツアーを見ていると、エコツーリズムのさまざまな課題が垣間見られました。なお、Creative Commonsよろしくね。
›8 23, 2003
ボランティア
Posted by Tatsuya at
23:01 /
Category:
NPO
/
0 Comments
/
2 TrackBack
NPOを運営しているが、いわゆる「ボランティア」を組織したことはない。でも、NPO関連のお付き合いが多い中で、この「ボランティア」の捉えかたの多用さに気づかせられる事が多い。
「ボランティア」とは、大雑把に言うと「自発的な奉仕活動」のことを指す。特にこの「自発的」ということがボランティアの本質だと思っている。そして、NPO系のなかではそういう個人のことを「自立した個人」という呼びかたをする。自立した個人は、自ら自発的に行動をする。NPOを立ち上げる場合もあるだろうし、通行人のために庭先の花の手入れを続けるということかもしれない。僕はそのどちらもかけがえのないことだと思う。そう、誰かに言われなくても自発的に活動を起こすことが、ボランティアの本質だ。そして、それぞれの活動には優劣をつけるような性格のものでもない。自立した個人が、それぞれ自立して活動を続けること、そしてそれを温かく支える社会を構築すること、それが僕達NPOセクターの役目だと思っている。(まあ、普段はそんなに意識していないのですが。)
本人の燃え立つような意思が行動に結びつく。それが積み重なると、本当の意味で血の通った社会ができあがると夢見ている。ボランティアは誰かにしきられて行わなければならないような性格のものではない。個人の意思、それこそが重要なのだ。誰かが動くのを待ってるなんて、ナンセンスだよ。そう、自分でやったらいいっしょ!…そんなことを考える今日この頃。
≪続きを隠す
›9 29, 2001
IMAGINE
Posted by Tatsuya at
23:40 /
Category:
NPO
/
0 Comments
昨年末、つまり20世紀最後の日、あるラジオ番組で「21世紀に語り継ぎたい曲TOP100」みたいな特集をやっていた。リスナーの投票で決まるランキングだが、たしかかなり上位に、ジョンレノンの『イマジン』が入っていた。当然といえば当然。でも僕はその曲がラジオから流れてきた時、不覚にも涙が流れて流れて止まらなかった。生まれてから何100回と聴いてきて耳になじんでいるし、バンドをやったことのある人なら誰もが一度は演奏している、こんなにありふれた曲を僕はとにかく「いとおしい」と思った。何でこんなに素晴らしい曲があるのに、今まで意識しなかったんだろうと不思議に思った。何よりこの曲を素晴らしいと思う人が日本には大勢いるということに心強さを感じた。そして僕はこのときから「LOVE&PEACE」という臭い言葉を、照れもなく使えるようになった。ヒッピームーブメントの頃とは違い、今の時代においてこの言葉やジョンレノンは、明らかにもっと本質的な意味を持ってきている。でもあの事件以来、アメリカでは『イマジン』が放送自粛リストに入っていると聞いた。
NPOやNGOに携わっている人なら、アメリカのノウハウを誰もが高く評価するだろう。僕も多くのことを学んできた。あれほど市民レベルに広範なネットワークが築かれているのであれば、アホな政治化に引っ張りまわされるということは考えにくかった。アメリカのNGOやNPOの市民ネットワークは、本当に進んでいるのだ。一方で進みすぎて困った状況も生まれてきているのも事実だ。だから、「WTCに自爆テロ」と聞いたときに、僕はすぐに市民の反グローバリズムが力を持った、ジェノバサミットを思い出した。紳士的な国際NGOの活動を隠れみのに、暴徒化するグループが暴力的な破壊行為を繰り広げたアレだ。僕はいまだに、イスラムのグループの仕業といわれるよりも、超過激なNGOの仕業といわれたほうがピンとくる。誰がやったにせよ、その人たちもボーダレスなNGO的なとても進んだネットワークを持っている。僕たちのようなNPO・NGOが信じている小さな力の結集というパワーを悪用しているグループだ。そして僕が考える限り、もしそのネットワークが高度に完成されているとすれば、計り知れない力を持っているだろう。ブッシュはそれを知っているのだか知らないのだか、全くちんぷんかんぷんなことを僕たちにけしかけ、煽っている。
世界中がネットワーク論をアメリカから学んでいるというのに、その当事国が前時代的な手段でこれをつぶそうと沸いているのが、とても信じられない。誰が犯人か?なんてそんなに単純なものではないのは、アメリカの市民が最もよく知っているはずである。ニュースでテログループの「ネットワーク」というとせいぜい携帯電話で連絡を取り合っているぐらいにしか報じられないが、「ネットワークそのものが力を持つ」ことは、ネットワーク論の進んだアメリカの人たちの方がはるかに想像できるはずである。
ネットワークは理解できない人には、全く想像ーイマジンできない論理だ。それを世界で一番イマジンできる人はアメリカ人自身のはずである。でも、今、アメリカはイマジンできなくなってしまっている。そしてアメリカこそ理想と信じてきた僕たち日本人も今や“幻”を失ってしまった。
「幻のない民は滅びる」
僕が知床での生活を選んだ時、ある人が僕に送ってくれた言葉だ。たしか聖書か何かに載っている言葉だったと思うが、イマジンできなくなるということを今ほど恐ろしく感じるときはない。国境も宗教も関係のない平和な世界を想像すること、それはまさに縦横無尽のネットワークが世界中を駆け巡る、アメリカが進めてきたインターネットの哲学そのものだ。この状況はアメリカ自身が望んできたことであり、そのことに改めて立ち向かう覚悟こそが求められている。それは戦争よりも想像し難いことであると同時に、今後人間が地球に住みつづけることを考える上で、いつかは決心しなければならないことなのだ。
アメリカはビビっている。それは戦争ということよりも、本質を見つめなおす時期にきているということに対して・・・。ヨーロッパよりもアジアよりも、そしてイスラムよりもはるかに若いアメリカの社会が正しい道を選ぶかどうかは未知数だ。
でも、残念なことだが僕たちは少々声を上げることぐらいしかできない。何故なら、アメリカの人たち自身が考え結論を出さなければならないことだからだ。人は自分の力でしか、自分を変えることはできない。こんな時だからこそ『イマジン』はみんなが口ずさむべき祈りの曲であり、自粛すべきは人間の原始的・攻撃的な脳の働きと、アドレナリンだけで行動するような行為だ。
ただただ祈るばかり、LOVE&PEACE!
›6 07, 2000
エコマネー
Posted by Tatsuya at
00:01 /
Category:
Business
,
NPO
/
0 Comments
NPO関係の付き合いが多い中、「エコマネー」「地域通貨」というものに関わることが多くなってきた。個人的には疑問だ。というか、少なくとも僕の町には必要無いだろう。
僕はイナカの人と人との繋がりが好きだ。そこには損得関係が存在しない。「お互いさま」という思いが根底にある。自分ができることを提供して、できないことを提供してもらう。ちなみに僕は自転車の修理や、インターネットへの接続の設定、山菜採り、ソフトボール大会での4番バッター…を提供(?)して、漁師さんから魚をもらったり、ビールをご馳走になったりしている。カミさんはパンの焼き方を教えてあげたり、子供達を集めてヨモギ団子を作ったりしてあげて、バアちゃんが作ったという漬物をもらったりしている。除雪や階段の掃除は皆が空いている時間にそれぞれ勝手にやっている…。もちろん誰もビールや漬物みたいな見返りを期待してやっているわけではない。「お互いさま」なのだ。
それだけのことだ。
この知床の漁師まちに「エコマネー」なんて必要ない。
しかし、「地域の人たちの交流を促進する」エコマネーの哲学は、都市部での生活者にこそ必要だろう。コミュニティを再構築することは、都会には絶対に必要だ。
僕も東京育ちの人間だ。不必要に思われる人間関係を極力避けていくことが身についた。そうしないと、1日何千人の人とすれ違う東京では神経がもたないだろう。でも、そのことによって色々な弊害が生まれているように思う。
ここ、知床の町では子供達の運動会、結婚式、葬式、お祭り…全てが大人達の手作り、まち総出のイベントだ。面倒くさいのは変わらないが、そんなときぐらい全員が顔を合わせる。酒を飲みながら語り合う。普段の誤解が晴れる。
東京では「アイツ何やってる人なんだろう」と、いちいち詮索するのは野暮というものだ。問題のある家庭に「君の家、大丈夫?」なんて、東京では「ほっといてくれ!!」ってもんだろう。でも、イナカでは「何をやっているのかわからない人」は存在しない。ある家庭の問題は、みんなの問題だ。子供が悪いことをすればみんなが叱る。ドロップアウトしそうな子をみんなで支える。登校拒否の子が、ウチの2才児と一緒に遊んでくれる。「良い」「悪い」の判断を大人も子供も試されるのである。
日本に昔からあった風景なのだろう。何の違和感もなく受け入れられる。
何故こんな風景が日本から無くなってしまったのだろう。僕にはよくわからないが一つだけ言えることは、この知床の町の大人達は地域のために本当によく頑張っているということだ。
ウトロの人口は1500人足らずだが、そのコミュニティをみんなで保っていくには本当にパワーがいる。個人的には仕事と同じぐらいのパワーを使っている感じがする。そういった意味では東京でコミュニティを再構築するのは、大変な努力が必要だろう。そう、東京の大人達はもっと頑張らなければならない。
そんな意味で「エコマネー」「地域通貨」は都会では有益だろう。コミュニティ作りの「大変さ」が「お金」に転嫁されるから楽しい。大人も子供も関係ない。行政が主導になってでもやれば良いと思う。何よりも通貨の流通量がイナカのそれとは違って格段に多い。上手くやれば絶対に根付くだろう。
イナカの良さが「エコマネー」「地域通貨」によって無くならなければ良いなあと思うのと、都会が「エコマネー」「地域通貨」によってイナカの良いところを取り戻せば良いなあと、同時に願う今日この頃。