›4 03, 2011

NPO法と寄付文化

Posted by shinra at 21:49 / Category: NPO / 0 Comments

 知床ナチュラリスト協会はNPO法人です。NPOとは民間の公的セクターとも言われていますが、行政などが対応しきれない公益的な事業や、民間事業者でも採算が合わなさそうなサービスを、会費や寄付などで支えながら持続していく活動に法人格を与えるものです。もう、NPO法ができて15年も経っているので当初の経緯を知っている人が少なくなりましたが、この法律は阪神淡路大震災を通して作られました。先日、そのNPO法を作った中心的な人物の息子夫婦が知床に遊びにきてくれました。shinraの若いガイドが「お父さんは何の仕事をしているのですか?」という質問をしたと聞いて、ご本人たちと大爆笑していました。「その人がいなければ、ウチの会社はなかったのだぞ!(笑)」という感じですが、しかし、こんな風に社会の中にNPO活動が「当たり前になっている状況」に少々感慨を覚えました。そして、そんな「当たり前」が充分ではないにしても被災地で機能している様子は隔世の感があります。一方で、今、NPOセクターがやり続けてきたことが試されています。

›6 21, 2010

理想の自然利用

Posted by shinra at 23:14 / Category: NPO / 2 Comments

 知床五湖の利用システム実証実験検討の一環で、委員の先生方をお連れして知床五湖をガイドしてきました。久しぶりに本格的にガイドしたなあ。しかも、日本の国立公園や自然保護の制度設計に携わってこられたような、そうそうたる方々を前に、僕がお話しできることなんて何もありません。ただ一つだけ、知床の森の深遠さをみんなで共有できればよいなあと思いました。それは達成できたかな??とても気持ちのよい雨上がりの知床五湖でした。
 報道機関のカメラが入っていて、取材を頂きました。うまく話せたかどうか自信もないし、ON AIR前にきちんと自分の真意を自分のコトバで伝えたいなあと思いBLOGをしたためています。北海道ローカルの「イチオシ!(HTB)」です。放映日を伺うのを忘れてしまいました。

›4 13, 2010

社会運動はどうやって起こるのか

Posted by shinra at 12:33 / Category: NPO / 3 Comments

激しく同感。僕は最初に裸で踊るタイプ(笑)。しかし、最初のフォロワーが真のリーダーなのだ。

http://www.ted.com/talks/lang/jpn/derek_sivers_how_to_start_a_movement.html

›7 01, 2006

シェフズテーブル

Posted by Tatsuya at 21:37 / Category: NPO /

R0011287.jpg
 きのう、東村さんプロデュースの「シェフズテーブルイン札幌2006」にお邪魔した。

›6 24, 2006

Monkey Magic + The North Face

Posted by Tatsuya at 23:33 / Category: NPO /

 友人のコバちゃんが立ち上げた「Monkey Magic」。視覚障害者や弱視の人に、何とクライミングの楽しさを教えちゃおう!という楽しいNPOだ。屈強なクライマーだったコバちゃんは、僕が付き合い始めた頃からだんだん目が見えなくなる病に冒されていた(過去の記事)。一時期はかなりへこたれていたようだけれども、「目が見えても見えなくても、自然のすばらしさを知ってしまった以上、そのすばらしさを多くの人に知ってもらうという自分の使命は変わらない。」と昨年、このNPOを立ち上げ精力的に活動を続けている。
 そんな中で、何とノースフェイス社とコラボし"MONKEY CLIMBING TEE"というTシャツが発売されることとなった。デザインも素材もすばらしいこのTシャツ。その上、視覚障害者の社会参加へのサポートもできるとあって、こりゃあ買いだ。

詳しくは→
「NPO法人モンキーマジック」ホームページ

›3 09, 2006

海鳥の死因は油ですね~

Posted by Tatsuya at 11:31 / Category: NPO / 1 Comments

Shinraでも回収し検体に出していた猛禽類医学研究所の斉藤さんから、
「Shinraから届けられた鳥も含め多くの鳥の解剖を行ったが、海鳥の死因は油によるものとはっきり言ってよい。感染症の心配は先ずない。もちろん他の重大な危険があった場合は連絡するが、そうとう多くの鳥を見ているが『油だ』という印象を強く受けている。」との連絡をいただきました。

新聞報道でも取り上げられています。
読売新聞
北海道新聞

 とりあえずは、健康被害については考えなくて良いようですね。先ずは、お客様をご案内した立場、ガイドを抱える立場としてはホッとしています。
 しかし、ホッとしてもいられません。何より、不幸にも2000羽もの野鳥がムダに命を落としたわけですし、さまざまな情報が行き交い、少なからずそれに翻弄され、今後もお客様へのご連絡などの作業が待ち受けています。
 フツフツと死因をバラ撒いた人(?)に腹が立つとともに、こういった不測の事態に直面したときのShinraの体制整備について改めて考え直させられる。

›3 07, 2006

海鳥:最新情報

Posted by Tatsuya at 09:50 / Category: NPO / 2 Comments

どうやら鳥インフルエンザの可能性はないようですね~
北海道新聞

›3 04, 2006

キレイな流氷

Posted by Tatsuya at 23:51 / Category: NPO / 8 Comments

 昨日も鳥の死がいの回収作業を行う。3人で回収にあたり、幌別川河口で25羽を回収した。そのうち2羽は状態が良い(…というか「鳥の形をとどめている」)ので、サハリン油田開発へのアクションを起こしている、釧路湿原野生生物保護センターの斉藤さんに、死体を送った。
 今日も回収作業をやろうと思っていたが、昨日回収を担当したスタッフが体調不良を訴え、今日の回収は見送ることとした。鳥の回収とは関係のない体調不良だとは思うが、拾うごとに恐怖心がふつふつと沸いてくる。他のスタッフも「もし感染症だったら、どうすればよいのですか?」と不安を訴える。そうだよな…と、急遽、健康診断の手配をするが、考えてみたら回収した僕たちだけの問題ではない。やっぱり生き物が大量に死ぬということは、よほどのことなのだと思う。

›3 02, 2006

海洋汚染?

Posted by Tatsuya at 22:12 / Category: NPO / 3 Comments

 流氷が来たときから気になっていた海鳥の死がい。予想以上に知床にたくさんの数が漂着している。
北海道新聞

›12 11, 2005

社会的企業

Posted by Tatsuya at 22:18 / Category: NPO / 9 Comments / 2 TrackBack

 片付けをしていたらふと出てきた新聞に、僕の尊敬する経営者が出ていた。The Body Shopの創業者アニータ・ロディックだ。誠に生意気なことにShinraを立ち上げるとき、僕の心の中で目指した企業像が実は「The Body Shop」だった。

›9 18, 2005

四万十川

Posted by Tatsuya at 00:56 / Category: NPO / 2 Comments / 0 TrackBack

 先日の台風で、四万十川はかなりの被害を受けているようです。(ニュースではあまり取り上げられていませんね。)
 友人で四万十塾のトールさんから、サポート依頼のメールが来ました。トールさんはもともと神戸元気村の立ち上げスタッフ。今も、ツアーガイドをやりながら災害のたびに日本中に復興支援に出かけています。そのトールさんのお膝元での被害…。本当に大変そうです。そのまま転記しますので、みなさまご支援をお願いします。

›6 24, 2005

シレトコ先住民族エコツーリズム研究会

プレスリリース
世界自然遺産知床〜先住民族がエコツーリズムを開始します

    記者説明会を開催します
      日時:7月1日 17:00〜  場所:知床グランドホテル

›1 17, 2005

1.17

Posted by Tatsuya at 01:53 / Category: Community , NPO , Personal / 0 Comments / 0 TrackBack

 僕の人生に影響を与えたニュースを挙げろと言われたら、ベルリンの壁の崩壊、阪神淡路大震災、そしてオウム事件と答える。中でも震災についてはいろいろなきっかけとなった。今、NPO系で活躍している人々の行動の発端の多くが、阪神淡路大震災だといっても過言ではない。1月17日…この日がきっかけになったという人とどれだけ出会ったことか。

›9 28, 2004

東オホーツクシーニックバイウェイ連携会議

Posted by Tatsuya at 16:35 / Category: Business , Community , Eco-Eco , NPO , Slow Life / 0 Comments / 0 TrackBack

 昨日、東オホーツクシーニックバイウェイ連携会議が知床周辺の7市町村で立ち上がった。これでようやく東オホーツク地域として正式にシーニックバイウェイにエントリーすることになる。いつもどちらかというと行政とけんかしている僕が、進んで行政の枠組みに入ることはないのだが、今回ばかりは全く逆だ。

›9 03, 2004

ネットカフェでつれづれに…

Posted by Tatsuya at 14:41 / Category: Community , Eco-Eco , NPO , Radio Kisar / 0 Comments / 5 TrackBack

 RadioKisarの打ち合わせで1泊の帰京。EOLの上岡さん、スタマックの永田さんさん、ZEPP東京の藤井さんをはじめウェブデザイナーのagちゃん、プランナーの森末さん、HAJの佐藤さんと、普通じゃ考えられない豪華な顔ぶれでの会議。でもエコ、自然、環境…というテーマで非営利なビジネスが、クールになってきたんだなあと実感。まだまだ、これからだろうけど、こういう場所に居合わせようと思ったら、それ以前の地道な積み重ねが大切だ。企業においても行政においても、「持続可能な経済」の時代に好スタートを切りたければ、こういったオルタナティブにどれだけコミットしてきたかが重要になってくるだろう。

›9 01, 2004

独裁VSオープンソース

Posted by Tatsuya at 12:29 / Category: Community , NPO / 0 Comments / 0 TrackBack

 パソコンの入れ替えを機会に、セキュリティに不安のあるIE系から、ブラウザーをMozilla、メーラーをBecky!のオープンソース系アプリケーションに切り替える。
 ITのことについて詳しくは知らないが、IT業界のこうしたオープンソース勢力と独裁者マイクロソフトの戦いは、市民や消費者が本当の意味で力を持つこれからの社会を占うとても大切な論点だ。

›6 24, 2004

枠組:[wakugumi]

Posted by Tatsuya at 00:23 / Category: NPO / 0 Comments / 0 TrackBack

 行政の人たちがよく使う言葉で、僕が最も理解できなかった言葉がこの「枠組」だ。

›6 20, 2004

ライトダウン

Posted by Tatsuya at 23:01 / Category: NPO / 0 Comments / 0 TrackBack

 今日、夜の8時から9時までウトロのまちのライトダウンを呼びかけた。

›6 19, 2004

100万人のキャンドルナイト

Posted by Tatsuya at 17:34 / Category: NPO / 0 Comments / 0 TrackBack

 Shinraでは「100万人のキャンドルナイト」イベントに賛同し、明日6月20日夜8:00からの1時間、ウトロのホテル街のライトダウンイベントを開催します。省電力による地球規模のCO2削減に思いを馳せながら、夜中まで煌煌と灯りのともった現代のライフスタイルを、この知床でちょっと振りかえるきっかけになればと思います。また、ウトロは知床にありながら思いのほかホテルなどの光が多く、実は星があんまり見えないのです。そのホテルのお客さまがご協力いただくことによって、知床本来の“夜の暗さ”が蘇るでしょうか。緯度の高い北海道の夏至の時期は、8:00でもまだ明るいかもしれませんが、キャンドルの火を眺めながらスローな夜をお楽しみください。

−協賛予定ホテル−
知床グランドホテル北こぶし ‐マンモスホテルの看板が消えちゃう!?
■季風クラブ知床 ‐実は普段からキャンドルでの食事を演出することもあるそうです。Shinra滞在型ツアーの定宿!

石川県七尾の老舗ろうそくやさん「高澤ろうそく」からキャンドルと和ろうそくを取り寄せました。和ろうそくの光はとても素敵なのですが、その光のもとShinraスタッフによるスライドショーを予定しております

›3 03, 2004

›2 25, 2004

›2 21, 2004

›2 20, 2004

›2 18, 2004

›2 17, 2004

›2 16, 2004

›2 15, 2004

›1 31, 2004

ホンジュラスで学校

Posted by Tatsuya at 21:58 / Category: NPO / 0 Comments / 0 TrackBack

「アウソス」というNPOから下記のようなメールがきました。
直接お付き合いがあるNPOではないので、興味がある方は直接お問い合わせ下さい。


> アウソスは中南米最貧国の1つホンジュラスの住民の自立を支援する団体です。
> (特定非営利活動法人の認可を現在申請中)(2003年12月25日申請)
> 団体名の「アウソス」とはホンジュラスの言語であるスペイン語で「自立」を意味す
> る単語の略語です。
> ホンジュラスにて、小学校建設や水道・トイレ設置、マングローブ植林などの活動を
> 行います。
>
> アウソスの名称のとおり、私たちの団体も経済的な自立を目指していきます。 団体
> 運営を会費収入や助成金、寄付金等だけに頼らないで、団体が自ら事業を行いその収
> 益によって活動を進めていきます。その事業として古着の国際リサイクル活動を行い
> ます。
> 日本で古着を集荷しホンジュラスでバザーを行い、その収益によって上記の活動を進
> めていきます。
>
> 今回は以下の要領で古着集荷を行います。
> ******************************
> 2004春アウソス古着集荷キャンペーン
> 集荷期間:3月15日〜4月末(これ以外の期間は受け取れません)
> 送った頂きたいもの:春夏秋物衣類(冬物は受け取れません)
> 送り先:073-0046 北海道滝川市扇町2丁目22番25号 アウソス古着係
> 問い合わせ:0125−22−7877 090-6875-5363 nihon@ausos.org
> ホームページ:http://www.ausos.org
> ******************************

›1 16, 2004

市民・個人・コミュニティ

Posted by Tatsuya at 00:44 / Category: NPO / 1 Comments / 0 TrackBack

 ジジの入院以来、かたづけられていなかった新聞記事。「二大政党化は幸せか」というテーマで、ニセコ町長の逢坂さんの言葉。<朝日新聞:抜粋>
 「(自民・民主両党は)国家全体をどうするかという論議をしていないから、地方のありようについて提示できない。これからは国の専管事項の課題と、地方政治における課題とを併せのんだ、国全体を貫く政党が生まれないとだめだ。
 その政党は、官とか会社、組合といった組織でなく、国民とか市民とか個をベースにすることになるのではないか。自民党と民主党のどちらが先に気がついて、地域の声を聞いて総合的な党に組み直すか。そこが分かれ目になるだろう。」

›12 26, 2003

自然保護保全運動の世代交代と人材不足

Posted by Tatsuya at 01:17 / Category: Business , Community , Eco-Eco , NPO , Organic , Slow Life / 0 Comments / 0 TrackBack

 先日、エコロジーオンラインの代表上岡さんに会った。環境NPO系で彼ほどセンスがありスマートな人に会ったことがない。同世代の彼は栃木県の佐野市で暮らし、時折東京に出てきて打ち合わせをこなすという、僕と近いライフスタイルにまず共感を覚え、さらに同世代でありながらひょうひょうと多くの難題に取り組んでいる姿に刺激を受けた。

›11 07, 2003

世界遺産パブリックコメント

Posted by Tatsuya at 21:41 / Category: NPO / 0 Comments / 0 TrackBack

 知床世界遺産候補地の「管理計画(案)」のパブリックコメントを、環境省が募集しています。

http://www.sizenken.biodic.go.jp/park/

›10 01, 2003

行政とのパートナーシップ

Posted by Tatsuya at 01:38 / Category: NPO / 0 Comments / 0 TrackBack

 夏のトップシーズンが終わると、いろいろな会議が始まる。しかも「何でこんなに集中すんの?」っていうぐらい、殺人的な会議スケジュールだ。

›9 25, 2003

障害って?

Posted by Tatsuya at 11:17 / Category: NPO / 0 Comments / 0 TrackBack

 友人で、アドベンチャーバケーションネットワークの共同経営者であるコバちゃんからメールが届いた。彼とは、ネイチャーツアー黎明期から共にがんばってきて、僕にとってはかけがえのない友達の一人だ。コバちゃんは後天的に目が見えなくなっていく、現在では治療不可能な障害をもっている。一緒に仕事を始めたときと比べ、ずいぶんと病状は進行しているようだ。でも彼は悩みながらも彼がこの世に授けられた、「自然の素晴らしさを多くの人に伝える」というミッションを障害者のコミュニティへも向けている。大好きなクライミングも続けている。そんな彼のコロラドへの旅の報告は多くの示唆に富む。

›9 22, 2003

メディアの裏側にあるもの

Posted by Tatsuya at 12:37 / Category: Education , NPO / 0 Comments / 0 TrackBack

 今日からNHKの取材を受けている。世界遺産に絡んだ話で、今日は僕達のツアーの様子の撮影やインタビューなどを受けた。特にテレビは膨大な取材の時間のわりに、実際に使うのは本当にごく一部だ。以前勤めていた会社で商品VTRの製作などに携わっていたときに聞いた話だが、テレビでは伝えたいことの10%も伝われば良い方だそうだ。でも、その僅かな部分にどれだけ自分たちの思いをエッセンスとして注ぎこむかに全神経を集中するので、メディアの対応はいつもへとへとだ。そういう点では、こういったインターネットでのパーソナル・パブリッシングは作業量は多いけれど、伝えたいことのほんとに細かなニュアンスまで伝えることができるのでとても有効だ。特に、世界遺産のような政治的な話題になったとき、「自分の言葉」で語ることができるメディアを持つことは、とても大切なことだと思う。そんな『インターネットと市民』について僕のお友達の浜田忠久さん・小野田美都江さんが本を出した。

›9 13, 2003

エコツーリズムの課題

Posted by Tatsuya at 23:16 / Category: Business , Community , Eco-Eco , NPO , Organic , Sipetru , Slow Life / 0 Comments / 0 TrackBack

 今年の春に講師に招かれた青森県鰺ヶ沢町でのレポートの公開です(Word/38k)。現地の方々が案内するエコツアーに参加し久々にお客様の立場でツアーを見ていると、エコツーリズムのさまざまな課題が垣間見られました。なお、Creative Commonsよろしくね。

›8 23, 2003

ボランティア

Posted by Tatsuya at 23:01 / Category: NPO / 0 Comments / 2 TrackBack

NPOを運営しているが、いわゆる「ボランティア」を組織したことはない。でも、NPO関連のお付き合いが多い中で、この「ボランティア」の捉えかたの多用さに気づかせられる事が多い。

›9 29, 2001

IMAGINE

Posted by Tatsuya at 23:40 / Category: NPO / 0 Comments

 昨年末、つまり20世紀最後の日、あるラジオ番組で「21世紀に語り継ぎたい曲TOP100」みたいな特集をやっていた。リスナーの投票で決まるランキングだが、たしかかなり上位に、ジョンレノンの『イマジン』が入っていた。当然といえば当然。でも僕はその曲がラジオから流れてきた時、不覚にも涙が流れて流れて止まらなかった。生まれてから何100回と聴いてきて耳になじんでいるし、バンドをやったことのある人なら誰もが一度は演奏している、こんなにありふれた曲を僕はとにかく「いとおしい」と思った。何でこんなに素晴らしい曲があるのに、今まで意識しなかったんだろうと不思議に思った。何よりこの曲を素晴らしいと思う人が日本には大勢いるということに心強さを感じた。そして僕はこのときから「LOVE&PEACE」という臭い言葉を、照れもなく使えるようになった。ヒッピームーブメントの頃とは違い、今の時代においてこの言葉やジョンレノンは、明らかにもっと本質的な意味を持ってきている。でもあの事件以来、アメリカでは『イマジン』が放送自粛リストに入っていると聞いた。

 NPOやNGOに携わっている人なら、アメリカのノウハウを誰もが高く評価するだろう。僕も多くのことを学んできた。あれほど市民レベルに広範なネットワークが築かれているのであれば、アホな政治化に引っ張りまわされるということは考えにくかった。アメリカのNGOやNPOの市民ネットワークは、本当に進んでいるのだ。一方で進みすぎて困った状況も生まれてきているのも事実だ。だから、「WTCに自爆テロ」と聞いたときに、僕はすぐに市民の反グローバリズムが力を持った、ジェノバサミットを思い出した。紳士的な国際NGOの活動を隠れみのに、暴徒化するグループが暴力的な破壊行為を繰り広げたアレだ。僕はいまだに、イスラムのグループの仕業といわれるよりも、超過激なNGOの仕業といわれたほうがピンとくる。誰がやったにせよ、その人たちもボーダレスなNGO的なとても進んだネットワークを持っている。僕たちのようなNPO・NGOが信じている小さな力の結集というパワーを悪用しているグループだ。そして僕が考える限り、もしそのネットワークが高度に完成されているとすれば、計り知れない力を持っているだろう。ブッシュはそれを知っているのだか知らないのだか、全くちんぷんかんぷんなことを僕たちにけしかけ、煽っている。
 世界中がネットワーク論をアメリカから学んでいるというのに、その当事国が前時代的な手段でこれをつぶそうと沸いているのが、とても信じられない。誰が犯人か?なんてそんなに単純なものではないのは、アメリカの市民が最もよく知っているはずである。ニュースでテログループの「ネットワーク」というとせいぜい携帯電話で連絡を取り合っているぐらいにしか報じられないが、「ネットワークそのものが力を持つ」ことは、ネットワーク論の進んだアメリカの人たちの方がはるかに想像できるはずである。
ネットワークは理解できない人には、全く想像ーイマジンできない論理だ。それを世界で一番イマジンできる人はアメリカ人自身のはずである。でも、今、アメリカはイマジンできなくなってしまっている。そしてアメリカこそ理想と信じてきた僕たち日本人も今や“幻”を失ってしまった。

「幻のない民は滅びる」

 僕が知床での生活を選んだ時、ある人が僕に送ってくれた言葉だ。たしか聖書か何かに載っている言葉だったと思うが、イマジンできなくなるということを今ほど恐ろしく感じるときはない。国境も宗教も関係のない平和な世界を想像すること、それはまさに縦横無尽のネットワークが世界中を駆け巡る、アメリカが進めてきたインターネットの哲学そのものだ。この状況はアメリカ自身が望んできたことであり、そのことに改めて立ち向かう覚悟こそが求められている。それは戦争よりも想像し難いことであると同時に、今後人間が地球に住みつづけることを考える上で、いつかは決心しなければならないことなのだ。
 アメリカはビビっている。それは戦争ということよりも、本質を見つめなおす時期にきているということに対して・・・。ヨーロッパよりもアジアよりも、そしてイスラムよりもはるかに若いアメリカの社会が正しい道を選ぶかどうかは未知数だ。
 でも、残念なことだが僕たちは少々声を上げることぐらいしかできない。何故なら、アメリカの人たち自身が考え結論を出さなければならないことだからだ。人は自分の力でしか、自分を変えることはできない。こんな時だからこそ『イマジン』はみんなが口ずさむべき祈りの曲であり、自粛すべきは人間の原始的・攻撃的な脳の働きと、アドレナリンだけで行動するような行為だ。
ただただ祈るばかり、LOVE&PEACE!

›6 07, 2000

エコマネー

Posted by Tatsuya at 00:01 / Category: Business , NPO / 0 Comments

NPO関係の付き合いが多い中、「エコマネー」「地域通貨」というものに関わることが多くなってきた。個人的には疑問だ。というか、少なくとも僕の町には必要無いだろう。
僕はイナカの人と人との繋がりが好きだ。そこには損得関係が存在しない。「お互いさま」という思いが根底にある。自分ができることを提供して、できないことを提供してもらう。ちなみに僕は自転車の修理や、インターネットへの接続の設定、山菜採り、ソフトボール大会での4番バッター…を提供(?)して、漁師さんから魚をもらったり、ビールをご馳走になったりしている。カミさんはパンの焼き方を教えてあげたり、子供達を集めてヨモギ団子を作ったりしてあげて、バアちゃんが作ったという漬物をもらったりしている。除雪や階段の掃除は皆が空いている時間にそれぞれ勝手にやっている…。もちろん誰もビールや漬物みたいな見返りを期待してやっているわけではない。「お互いさま」なのだ。
それだけのことだ。
この知床の漁師まちに「エコマネー」なんて必要ない。

しかし、「地域の人たちの交流を促進する」エコマネーの哲学は、都市部での生活者にこそ必要だろう。コミュニティを再構築することは、都会には絶対に必要だ。
僕も東京育ちの人間だ。不必要に思われる人間関係を極力避けていくことが身についた。そうしないと、1日何千人の人とすれ違う東京では神経がもたないだろう。でも、そのことによって色々な弊害が生まれているように思う。
ここ、知床の町では子供達の運動会、結婚式、葬式、お祭り…全てが大人達の手作り、まち総出のイベントだ。面倒くさいのは変わらないが、そんなときぐらい全員が顔を合わせる。酒を飲みながら語り合う。普段の誤解が晴れる。
東京では「アイツ何やってる人なんだろう」と、いちいち詮索するのは野暮というものだ。問題のある家庭に「君の家、大丈夫?」なんて、東京では「ほっといてくれ!!」ってもんだろう。でも、イナカでは「何をやっているのかわからない人」は存在しない。ある家庭の問題は、みんなの問題だ。子供が悪いことをすればみんなが叱る。ドロップアウトしそうな子をみんなで支える。登校拒否の子が、ウチの2才児と一緒に遊んでくれる。「良い」「悪い」の判断を大人も子供も試されるのである。
日本に昔からあった風景なのだろう。何の違和感もなく受け入れられる。
何故こんな風景が日本から無くなってしまったのだろう。僕にはよくわからないが一つだけ言えることは、この知床の町の大人達は地域のために本当によく頑張っているということだ。
ウトロの人口は1500人足らずだが、そのコミュニティをみんなで保っていくには本当にパワーがいる。個人的には仕事と同じぐらいのパワーを使っている感じがする。そういった意味では東京でコミュニティを再構築するのは、大変な努力が必要だろう。そう、東京の大人達はもっと頑張らなければならない。

そんな意味で「エコマネー」「地域通貨」は都会では有益だろう。コミュニティ作りの「大変さ」が「お金」に転嫁されるから楽しい。大人も子供も関係ない。行政が主導になってでもやれば良いと思う。何よりも通貨の流通量がイナカのそれとは違って格段に多い。上手くやれば絶対に根付くだろう。

イナカの良さが「エコマネー」「地域通貨」によって無くならなければ良いなあと思うのと、都会が「エコマネー」「地域通貨」によってイナカの良いところを取り戻せば良いなあと、同時に願う今日この頃。