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›8 21, 2009
CAFE PATH

9月下旬に念願のカフェを開店する運びとなりました。コンセプトは「民設のビジターセンター」。現在、目下リフォーム中。
CAFE PATH ここがしれとこのはじまりです
北海道新聞さんの記事→http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki4/183703.html
ネイチャーガイド業を10年以上続けてきて、ガイドサービスは今や知床ではあたりまえのサービスとなりました。僕がネイチャーガイド業をはじめた13年前は、国内では定着している地域はほとんどなく「誰でも行けるところに連れていって料金をとるなんて。」とバカにされたものでした。しかし、当時の僕の夢は、朝のホテルのエントランスに、無数のガイド会社のガイドがお客様をお待ちしている状態。僕は自分の事業としてガイド業を進める傍ら、NPOのミッションとして市場を育てることに奔走してきました。そして、それは世界遺産などの効果や他社の努力の成果もあり、ほぼ定着したと言っても良いと思います。ただ僕の計算では知床には200人のネイチャーガイドがいなければならないと思っています。現在はたったの40人足らず。もっと多くの会社が参入し競争の中で切磋琢磨しながら、さらにガイドサービスが育っていくことを目指し、地道に続けていきたいと思っています。
一方で、ガイドサービスが育ってくるに連れて、あまのじゃくな僕は日に日にこんなことが気になってきました。お客様はチェックインの時間を気にし、ガイドの時間を気にし、観光船出発の時間を気にし、レンタカー返却の時間を気にし・・・といった人が増えてきています。僕が心配するほどお客様自身は気にしているとは思えませんが、とにかく自分の時間で自分のペースでボーッと知床の空気に包まれている時間って意外と少ないよな、ということなのです。ガイディングにおいては「話をしてほしくないときは話をするな。」「お客さんがどう感じているかを察知しろ。」とガイド達には伝えています。しかし、堤防で何時間もボーッと海を眺めるだけ・・・というような旅をしてきた僕が伝えたいことは、やっぱりガイドサービスでは提供することができません。もちろん、しっとりと無言で涙を流されているようなお客様の様子もしばしば見かけます。のんびりされていたり、短い時間であってもゆったりした気持ちを与えることが我々ガイドの仕事ですが、でも、お客様はいつまでもガイドの管理下なのです。事業をしている自分が言うのもなんですが、僕にはそれが我慢ならないのです。

知床は世界遺産になり国立公園の方向性として、徹底した管理が求められています。ガイドにもいわば管理インフラとしての機能を追加していこうという動きが行政を中心に出ています。それ自体は、仕方の無いことなのかもしれませんが、旅人の立場に立つと、知床ほど自由の無いことを意識させられる自然は他には無いのではないかなあと思います。しばしば、自然の中での「自己責任」みたいなことを述べていますが、自己責任は誰もがわかっていながら、実は日本の自然で自己責任は存在しません。昨今、事故が増えるにつれ管理者側(行政)が管理を厳しくする動きは、この法体系なら仕方の無いことなのかもしれません。でも、やっぱり自然は本来誰のものでもなく、同時に人類共有の財産なので誰もが大切にしなければならないものです。こんなあたりまえのことが、古い法によって歪められています。大人の自由が日本の自然にはなくなりつつあるのです。
あっ、そんなに大げさなことではないのです!僕が言いたいことは(笑)。
CAFE PATHで自分の時間で、自分の気分で、知床の自然を味わってください。
都会ではありませんから腕のいい料理人を抱えるわけにはいきません。ビックリするような料理は出せないかもしれませんが、素材はどこにも負けない食材ですから、それをシンプルに、周りの自然に演出してもらいながら味わってもらえるよう努力します。
高級なものはありませんが、ゆっくりしたくなるような家具を揃えます。
ウェイターでもない、コンシェルジュでもない、ネイチャーガイドでもない、売り子でもない執事のようなフロア担当が皆さまをお待ちします。

このカフェが出来る知床半島峰浜地区は、かつてもっとも大きなコタンが存在したところでした。今でも注意して走っていると、国道の脇に遺跡の跡があることに気がつくでしょう。知床での人の営みの始まった場所です。また、この周辺の本来の地名は「シュマドカ」というアイヌ語です。これは「石の浜」という意味ですが、延々と網走から続いていいた砂浜が、峰浜を境に見事に石の浜に変わります。地質的にも知床半島がはじまる場所です。さらに、今までに無い観光サービスをCAFE PATHは目指します。新しい知床観光の提案です。そんな思いを込めてつけたキャッチコピー・・・
CAFE PATH
ここがしれとこのはじまりです
みなさまどうぞご愛顧ください。
