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›7 17, 2009
一人一人ができること?
集会に参加してきました。
町長始め町関係者が来ていないので、怒りをぶつける先もないし、辞めると仰っている先生も会場にいないので、慰留してもらいたい気持ちを伝える先もなく、悶々とした思いが会場内を漂うかのような集まりでした。消化不良な感じが次につなげるときのモチベーションとなるか・・・というところです。
主催者の方針なのでしょうが「町民一人一人ができること」みたいなことがテーマとして流れていました。批判をしても仕方がない、私たちにもできることがあるはずだ・・・ということです。もちろんそれもわかりますし、その意志は共有できました。が、前にも書いた通り、それ以前の問題なのだと思います。
あたかも「病院存続の危機」のように言われていますが、栂嶺先生や野津先生のブログをご覧いただければわかる通り、こんなことで危機になっちゃうんじゃたまらんな〜と思います。「内科の勤務シフトは2人じゃどうにもならん。最低でも3人態勢にしてもらいたいが、1人が契約切れのため、この秋から野津先生1人の態勢になってしまう。野津先生は地域医療について強い思いと、男気で今まで頑張ってきてくれていましたが『悪いけどもうムリ』」と仰っているのです。この状況の中で、町の誰もきちんと仁義を切っていない。先ずはここが問題(っていうか、コミュニケーションの齟齬)なのです。町民に問題を投げかける前の段階のような気がします。
でも今回「もう続けられません」というチラシが斜里町から入ったことにより「お手上げなのか?」と僕たち町民は思いました。しかし、様々な話を総合して考えたり、ブログを見る限りでは、本当にお手上げなのかという気もします。どうにも釈然としません。
集会では、唯一の関係者であり斜里町の立場の病院事務長が現状を説明していました。その説明も、今回の事態に陥った経緯の説明というよりも、内部的な勤務シフトの話。「大変ですね〜」という感想はありつつも「ウチの会社は人使いが荒くて困っちゃいますよ〜」という、ボヤキの域を出ない印象しか受けません。蛇足ですが役場の人はこうやって仕事のキツさをよく話してくれます。「残業が100時間を越えるんです」なんて聞かされても、「大変ですね〜」と答えるだけ。愚痴をこぼしてもらうぐらいはよいですが、役場の人はそれを外部要因のせいにするので筋違いなのです。
この件についても、あたかもみんながコンビニ受診しているように言ってみたり、救急を呼ぶまでもないのに夜間の病院に押し掛けて、当直の医者に負担をかけているとか、お客様に対してなんて失礼なことを言っているのだと思います。僕自身はコンビニ受診とは思っていなくても、お医者さんから見たら「こんな症状ぐらいで・・・。」と思われるのかもしれません。でも、医者に見せて安心したいというのは、患者の心理です。
例に出すのも変かもしれませんが、僕の会社もひどいものです。繁忙期には拘束は朝5時〜夜9時なんてこともありますが、それを「いや〜観光客は早朝から遊びたいって言うから困っちゃいます」と言うわけがありません。言うまでもなく、お客さまや観光の形態に責任があるわけではありません。会社の中で何とかすればよい話であり、外部に話すことではありません。
今回は、内部の事情がよく分かりましたが、その内部的なことに関して「町民一人一人ができること」なんてありません。スーパーのレジ打ちが行列になるのを解決するために、僕ができることなんてないのと一緒です。町民にできることは、強いて言えば経営者である町長はじめ理事者のリコール・・・(お医者さんの知り合いに声をかける・・・みたいな協力は惜しみませんが、現実的とは思えません。)。でも勤務環境の健全化のための実務的な話でしたら、そこまでする必要はありません。あるとしても目の前の問題が片付いてからでしょう。しかし、今回の集会はそのような方向性ではなく住民の意識付けに重きを置いていました。住民は強い関心を持つに至ったので趣旨としては大成功だったと思います。この集会の落としどころとして、誰が経営の責任を持つかについては引き続き町に委ねられたのだと認識しています。
会場にいた一人のお年寄りが「先生がそんなに大変なら、負担を減らすためにオレは汽車に乗って網走の病院に行く。」と真剣に発言しているのを聞いて、涙が出そうになりました。やっとの思いで会場にかけつけたであろう一人のお年寄りに、こんなことを語らせる町は猛省してもらいたいと思いますし、早期に事態を収束させることを希望します。
さて、行政も病院もサービス業だということが言われて久しいですが、先日の五湖実験の例もそうですが、お客様がいる、喜ぶ人がいる、困る人がいる・・・という感覚を、行政セクターの人達には、これを機会に身につけていただきたいと思います。これがないので、町民への問題の投げかけもチグハグ。何を伝えなければならないのかが、まったくピントがはずれています。民間の僕たちにはあたりまえのことですが、CS教育を受けたことのない人にはピンとこないのでしょう。まだ、直近の問題が解決していないのですが、今後に向けて町職員へのCS研修(企業で行うような1年以上かけて行う研修)を開催していただくことを町長や議員さん達に提案します。