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›1 07, 2007
世代とスタイル
Posted by Tatsuya at
14:49 /
Category:
Business
/
5 Comments
先に書いた「ニート」の話しに意外と反響があり驚いています。折しも新年から朝日新聞では僕が勝手に「ニート世代」とした層を「ロストジェネレーション〜失われた世代」として特集を組んでいます。「ニート世代」を捉える切り口はたくさんありそうです。
先日、多くの高級レストランをプロデュースしているある人との話しの中で、「最近のホテルや飲食店の接客が気になる。」という話しが出てきました。世界規模のチェーンを行っているシェラトンなどの、いわゆる「一流」と言われているサービスマンのサービスの仕方がここ最近変わってきているというのです。
通常、ホテルマンなどに「お薦めのレストランを教えてください」と聞くと、今まではいくつかのお店が載ったパンフをわたされるだけで、本当に人気のお店がどこなのかわかりませんでした。しかし、最近は決まって「私のお薦めは・・・」という言い方で、あくまで個人的な意見としてお店を教えてくれるようになったというのです。彼の印象では、これはここ数年特に顕著になっているそうで、それは、レストランや、街の案内所でも似たような状態だといういうのです。
彼はリサーチを通して、こういう対応をするサービスマンの世代を21歳から34歳と設定しています。これは、仮に僕が「ニート世代」と言った20代前半から36歳と見事に合致していて、これは面白い!とこの世代論でしばし盛り上がったのです。
この話しを聞いたときに「いやいや、ウチもそういう風な対応をすることを推奨していますよ。」と僕は言いました。僕がお客様だったら間違いなく「あなたの個人的にお薦めの店が知りたい。」と聞くと思います。「CS」「お客様第一主義」なんていう言葉がありますが、僕にとってのお客様の立場に立った返答は「『私の』お薦めのお店は・・・」となることに、僕は何の疑問も挟みませんでした。え?何かおかしい?
彼は「私のお薦めは○○と答えろ、なんていうマニュアルは恐らくないだろう」といいます。そりゃそうです、個人的なサービスですからマニュアルがあるとかえって引き出されません。それを彼はレストラン経営者へのヒアリングから「この世代への社員教育を半ばあきらめた結果、偶然に発生してきた産物じゃないか?」と結論づけていたのです。
ガーン。褒められているのだか、否定されているのだかわからないのですが、僕はここで初めて、「僕たちの世代の接客は一種独特なのかもしれない…」と思うに至りました。レストランなどのプロデュースを手がける彼に言わせると、この「私のお薦めは…」というサービスをする人達のサービスの質は、従来からの考え方から言えば低いと言わざるを得ないそうです。しかし、画一的ではなく、むしろ気持ちがよいと評価もしていました。そして、この気持ち良さは確実にこれからの時代のスタンダードの一つになっていくだろうから、今後、企業のサービスのあり方に見直しが迫られるだろうと予測しているのです。伝統的に見たらダメだけどオルタナティブ。悪い気はしません。
以前にも書いた通り、僕の会社は「フリーター」や「ニート」が集まっています(そもそも、人を「ニート」だとかくくって考えること自体、日常ではあり得ませんが)。会社として彼らに教育することは、事務的・実務的・法務的なことを別とすると「スタイル」だけのような気がしています。シンさんからのコメントにもありましたが、
「『世代』として人数は多いのかも知れませんが『世代』ではなく『観』としての塊として僕たちの世代は社会に根付いている。僕らの言葉でいう『スタイル』でつながる。」のが、僕たちニート世代なのですから。就職希望者は職種や企業の知名度などにはあまり興味は持たず、その人その人のスタイルと対象とする企業が合致するかどうか、あるいは合致する働き方ができるかどうかで会社選びをしているようです。だから、企業側はその企業なりのスタイルを雇用市場に問わなければならないのですが、大企業を中心に「スタイル」は従来通り画一的なものばかりです。そこで、雇用側と求職側とのギャップが生まれ、結果、会社とのマッチングができない浮遊した人達が生まれてしまうのかも知れません。スタイルなんていうとオヤジ世代は、どこか軽薄なものとして捉えてしまうのかも知れませんが、そこには「社会問題へのコミットの仕方」も含まれていて非常に真剣な面も兼ね備えています。いずれこの「スタイル」ということについては改めて書きたいと思っています。
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むしろPlundered GenerationとかDispossessed Generationのほうが正確な気もしますがね。良くも悪くも利潤最優先ではない分、上の世代とは異質なのでしょう。私がかつてカメラの売り子だった時のことですが、私は目先の売り上げに拘るよりも、お客さんに本当に必要なものを最も安価な形でご紹介するという売り方をしていました。これは当然、経営側からは気にくわないわけで、有形無形の嫌がらせを受けたのですが・・・・。しかし目先の売り上げを最大化することだけ考える商売のやり方というのは、どんな時にでも最適な戦略とは私には思えなかったのですね。
まあ、こういう発想が出来るのも、ある程度豊かな時代に育ったが故に、目先のゼニを掴めるだけ掴まないと即飢えるという恐怖感が無いからかもしれませんが。
そういえば、私の好きな接客というのも、多少はユルくても良いから、のんびりとお互いに接することが出来るスタイルでした。いくら規律があっても「とにかく今すぐに出来るだけ高いものを出来るだけ多く買わせてさっさと追い返そう」というのはね・・・。がっつくなよなって言いたくなります。そういう店では買う気も失せるというか。
投稿者 かとう : 2007年01月08日 10:56
かとうさま
コメントありがとうございます。
>Plundered GenerationとかDispossessed Generationのほうが正確な気もします
同感です。そういえば、
年明けから、朝日新聞でこの世代を
「ロストジェネレーション」として特集していますね。どこか、かとうさんが名付けている世代名と似ている印象を受けます。
が、一方でこれらの言葉から感じられるネガティブな印象ほど、僕たちって、そんなに悲観はしていないですよね(笑)。
投稿者 藤崎です : 2007年01月08日 23:01
今の状況がこの先も永遠に続くわけじゃないですからね。この状態が永遠に続くのならちょっと鬱になれますけれども。
とりあえずこれから数年で団塊の世代がようやく現役から退いてくれるので(いつまでも現役気分でポストを明け渡してくれないのが一番困る)、それでまた何かが変わるのではないでしょうか。どう変わっていくのかはわからないですが。
わからないから、悲観も楽観もしようが無いなあ、というのが正直な気分なんです。ただ、ようやく世代としてのアイデンティティーが生まれつつある気はします。ひたすら貧乏くじを引かされた世代なんじゃないか、俺たち、という形ではありますが、自意識が芽生えつつある。この世代に集合的なアイデンティティーが完全に備わった時に、良いことか悪いことかはわかりませんが、何か起こるのだろうなとも感じます。
投稿者 かとう : 2007年01月09日 00:42
昨年、10月にお邪魔してから時折お邪魔しております。
正規社員や大きな企業などの安定にほとんど食指をうがかさ(せ)ず、独自のスタイルを
つらぬく(貫かざるを得ない)世代の方々が、どこかひょうひょうとした顔を見せておられる
ことに、未来をちょっとだけ明るくイメージさせます。ほんとです。迷惑かもしれませんが
(笑い
野生や自然の近くにいるよりも都市の便利さという魔力に憑かれ決別出来ないわたし
たちですが、いつか何かで成熟したときには、今、ニート世代とおっしゃる方々のオリジ
ナリティと同じレベルにたどり着いて、まさに地域で自覚的に生きる、難しいけどやり
がいのあるスタイルを選ぶのではないか…。
自分とだぶらせながら、拝読しました。
ではまた。
投稿者 take : 2007年02月20日 12:01
takeさん
ごめんなさい、お返事が遅れてしまいました。
あの“ひょうひょう感”は良いですよね(笑)
僕の世代はまだ肩肘張っていますが、
もっと若い方々は本当に力が抜けています。
まるでイチローの打撃スタイルみたい。
投稿者 藤崎です : 2007年02月28日 18:23
コメントしてください
むしろPlundered GenerationとかDispossessed Generationのほうが正確な気もしますがね。良くも悪くも利潤最優先ではない分、上の世代とは異質なのでしょう。私がかつてカメラの売り子だった時のことですが、私は目先の売り上げに拘るよりも、お客さんに本当に必要なものを最も安価な形でご紹介するという売り方をしていました。これは当然、経営側からは気にくわないわけで、有形無形の嫌がらせを受けたのですが・・・・。しかし目先の売り上げを最大化することだけ考える商売のやり方というのは、どんな時にでも最適な戦略とは私には思えなかったのですね。
まあ、こういう発想が出来るのも、ある程度豊かな時代に育ったが故に、目先のゼニを掴めるだけ掴まないと即飢えるという恐怖感が無いからかもしれませんが。
そういえば、私の好きな接客というのも、多少はユルくても良いから、のんびりとお互いに接することが出来るスタイルでした。いくら規律があっても「とにかく今すぐに出来るだけ高いものを出来るだけ多く買わせてさっさと追い返そう」というのはね・・・。がっつくなよなって言いたくなります。そういう店では買う気も失せるというか。
投稿者 かとう : 2007年01月08日 10:56