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阿寒グランドホテル鶴雅で今年の春に改装オープンした「レラ館」に行く。アイヌ民族のチセ(家)をイメージした館だ。
鶴雅の大西社長とは「北海道観光の20年後のビジョンを築く・・・」という、とある私的勉強会でもご一緒しているのだが、彼のアイヌ民族文化への尊敬の念はとても深いことを感じる。この館を作るにあたっても、相当に阿寒アイヌの人たちと詰めていった様子で、その思い入れがしっかりと伝わる館に仕上がっていた。 レラ館は恐らく鶴雅の中でも最も奥の館で、たどり着くまでには少々館内を歩かなければならない。しかし、レラ館のエントランスをくぐると、そこは全くの別世界。各フロア6部屋だけのレラ館は、館内スリッパも脱ぎ裸足で歩き回れ、それだけでも快適なのだが、アイヌ民族のゆったりとした精神に基づいたさまざまな趣向で来館者をもてなしてくれる。 エントランスすぐに現れる足湯、そしてそのすぐ横にはソファーとちょっとした書籍がおかれたパブリックスペース。トンコリの音色を聞きながらゆったりとくつろげる空間だ。レラ館に限らず、鶴雅全体にアイヌ民族のモチーフが増えていた。恐らく道東で一番多くの観光客が宿泊するホテルで、最も目にするデザインがアイヌ文化に根ざしていることはとても意義深いと思う。 阿寒グランドホテル鶴雅は北海道観光を牽引しているホテルの一つと言っても過言ではない。実際、多くのホテルが鶴雅を参考にしているし、いくつかのホテルが「鶴雅グループ」傘下として再建を成功させている。マス観光を引き合いに出して、そんな「鶴雅」の巨大化について批判をする人はいるけれど、それは表面的な「巨大化」しか語っていない。「鶴雅」は巨大化しつつも確実にサービスが「細分化」していっている。「巨大化と細分化」・・・。一見、矛盾するかのような命題を成功させているのが「鶴雅」の本当のすごさだと思っている。自然景勝地が多い北海道観光において「マスのエコ化」というのは、とても大切な使命だ。その点で「鶴雅」のこの「マス・カスタマイゼーション」ともいえるマーケティングは学ぶところが大きい。 帰りに、北見郊外でぶどう狩り。何だかここ数年の我が家の恒例行事になりつつある。ここの甘みの強いデラウェアが僕の大好物。今年は夏の暑さのせいか一段と味が濃いような気がする。子供達はぶどう園内のオリエンテーリングを完成させて、何と参加賞の「大根抜き」。オーガニックなので葉っぱも美味しそうな太い大根をゲットしていた。
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