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きのう、東村さんプロデュースの「シェフズテーブルイン札幌2006」にお邪魔した。
札幌の中の島公園に3日間だけ忽然と姿を現したレストラン。それは、札幌を中心とするシェフ、ソムリエ、パティシェがお互いの刻苦研鑽のために設立された「シェフズアカデミア(料理人学会)」が主催する実験的な取り組み。「札幌のご馳走」と「ほんとうの北海道料理」がテーマの実は表向きは"フォーラム"なのだ。しかし、「『考えているより身体を使う』、料理人なら料理人らしい方法で、料理人らしい提案の仕方をしてみよう(プログラムより抜粋)」ということで、一流の料理人に若手の料理人が実際に現場で学ぶ場と、ソムリエたちが実際にお客様をおもてなしをする場を作ろうということになり、いわば実験的な料理人たちの"戦場"が姿を現したというわけだ。 会場は東村さんたちのプロデュースで、工事現場などで使うスーパーハウスがセンスのいいレストランに変身。おもてなしは、一流のソムリエたちが主導することもあり、ハードよりも事前のソフト面の作り込みや演出が最も大変だったそうだ。会場内はオープンキッチンで、真剣勝負のフレンチの厨房が目の当たりで見られる。そして、何より僕たちお客さんは美味しいご馳走をワクワクと待っていればよい(笑)。もちろん、それぞれの料理が美味しかったことは言うまでもない。 そして、シンポジウムみたいな場ではなく「料理人なんだから料理をお客様に召し上がっていただいて、その場で交流する・・・」というコンセプトは素晴らしかった。美味しいものを食べた瞬間、隣の見ず知らずのお客さんと笑顔で目を合わせ「お、美味しいですよね!」という一言から会話が始まる。とてもすてきなことだ。 もちろん、公園の真ん中にレストランを仮設で作るなんて本来はあり得ないこと。今回は札幌市も協力してのイベントだったこともあり実現したものだが、実際に同じようなことをやろうとしても様々な壁が立ちはだかっている。そうは言っても、ローコスト、ローリスクであることには違いない。行政との仕事を単なる報告書作りに終わらせない東村さん得意の素晴らしい提案がここにはある。「こういったことができるということはわかったから、あとは様々な主体がビジネスモデルとして昇華させてほしい。」と立ち話をしながら彼は語っていた。実際、来週から始まるPMFでアーチストたちに食事を提供するために、この仮設レストランを使用するという。 最終的に「まちづくりにビジネスモデルを・・・」というゴールがいつも彼に共感する部分である。行政によるきっかけ作りを、きちんとビジネスのキックオフにつなげること。これからとても大切な視点のような気がする。