義父は医者も意外に思うほどの回復を見せ、今では自分でトイレに出かけるまでになっている。1ヶ月あまり寝たきりだったこともあり、足腰の筋肉がすっかり衰えているが、幸い四肢の機能やそれを司る脳幹に傷がないジジは、これに関してはリハビリで難なく乗り越えることができそうだ。ただ、どんどん改善されているとはいうものの、失語がひどくコミュニケーションが難しいそうだ。
ジジは、言語を司る部分を挫傷していて、医者からも失語が残るだろうと言われていた。「北海道」と言おうと思っても「北九州」と発音してしまったり、何かを考えているといつの間にか海外の都市のことが気になり始めたり、とにかくむちゃくちゃだ。毎日看病にいっているカミさんが言うには、一つの単語にこだわっていると話はどんどんズレていってしまうので、英会話をするときのようにわからない単語が出てきても気にせず、全体の流れから言おうとしていることを推測するというコミュニケーションが続いているそうだ。その他、ジュースを飲ませて「ニガい」というので水に取り替えたところ、何も入っていないただの水を飲んでも「ニガい」といったり、まったくちんぷんかんぷんの記憶を問いかけられて、こちらがわからないというと怒り出したり…とにかく「壊れた」という言葉がぴったりの状態。ヒトの脳はつくづく不思議なものだ。
この1ヶ月、おかげで脳のことについてはずいぶんと詳しくなった。そして、交通事故などでこうした「高次脳機能障害」で悩む人が多いことも知った。“医療・福祉の空白地帯”とも呼ばれる分野…。これからの苦労が思いやられる。
→脳外傷による高次脳機能障害とは
■脳外傷友の会「コロポックル」
http://www.f3.dion.ne.jp/~koropo/
■おかやま脳外傷友の会・モモ
http://www010.upp.so-net.ne.jp/tbi-momo/
■脳外傷友の会『ぷらむ』
http://www.jde.jp/plum/
■脳外傷友の会「みずほ」
http://www.hat.hi-ho.ne.jp/nagoya-mizuho/
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