« 先住民族と歩く… | メイン | 本当のオシンコシン »

2007年04月11日

シリエトク

知床に来たことがある人は、シレトコが「シリエトク」というアイヌ語に由来しているという話をどこかで耳にしているかもしれません。「シリエトクとは地の果てを意味するアイヌ語」というロマンチックな説明が普及しており、今年5月にウトロにオープンする予定の道の駅の名前も「シリエトク」に決定したそうです。しかし、アイヌ語をちゃんと調べてみると、意味も発音も違っています。

まず、意味ですが、「シリ(sir)=大地」+「エトコ(etoko)=突端」であり、知床半島全体ではなく、先端のちょっとした出っ張りを指していたようです。昔、知床半島先端部には「シレトコ・コタン(村)」という集落があり、江戸時代末期には100人以上のアイヌ民族が住んでいたという記録が残っています。「地の果て」などと翻訳するのはちょっと言い過ぎかなという気がします。

それから発音ですが、アイヌ語は英語のように単語をつなげて発音するので、「sir-etoko=シレトコ」という発音になります。ですので、「シリエトク」というのは間違いです。発音形態の全く違う言語を日本語で表現するのは難しいですが、知床はシレトコのままでいいようです。

シレトコ以外にも、そのような間違いがそのまま定着してしまった例は少なくなく、知床八景の「オシンコシンの滝」も本当は「オスンクウシ(o-sunk-us-i)」というのが正しいようです。オスンクウシについての詳細はまた後日。

投稿者 shinra : 2007年04月11日 11:38

コメント

コメントしてください




保存しますか?