2005年06月29日

カムイノミ kamuy-nomi (神・祈る)

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カムイノミとは、簡単にいうと、カムイ(神)にお願いをすることです。

やり方は、ヤナギなどを削って御幣(inawイナウ)をつくり、火をおこして酒をふり掛けながら順々に神々に願いを言っていきます。最初にお願いする神は、必ず火の神(ape-huchi-kamuy:火・お婆さん・神)です。そのあと、神々の順位を考えながら、神々に順番に祈っていきます。

「言葉づかい、儀式の手順、願い事をいう神の順番などを間違えると、逆に神の怒りをかうから、安易にカムイノミしちゃいけない」と言う人もいますが、「誠意さえあれば、言葉を間違ったり、日本語であっても構わないよ」という人もいます。普通の祈願・祈祷と違うのは、願い事を一方的に頼むのではなく、神様の意見をうかがうというところです。こんな話があります。

昔、シカもサケも全然姿が見えなくなって食糧に困ったので、カムイノミをした。すると、「人間がシカやサケをとるときに、神様に敬意を示さなくなったので、シカの神様も、サケの神様も怒って姿を隠したのだ」という返事が神様から返ってきた。そこで、神様に礼を尽くしたやり方でシカやサケをとるようにしたら、シカもサケもも戻って来たという。

一方的に、神様に願い事を頼むだけというのは都合が良すぎますよね。神様にだって、色々と都合があるんです。人間社会でも、他人に対して頼りっきりというのは良い人間関係とはいえませんよね。カムイノミは、人間と神様が仲良く暮らしていくのに欠かすことができない対話の方法です。みなさんも、ときには神様の声に耳を傾けてみませんか?

アイヌ民族にとっての神様とは、野生動物、植物、海、山、川、空、太陽など、自然界の全てです。深刻な地球環境問題を抱える私たちに、今、神様は何を語りかけているのでしょうか?

投稿者 shinra : 20:40 | コメント (0)